日本人で二人目の快挙...『容疑者Xの献身』がエドガー賞候補に

容疑者Xの献身 (文春文庫)
『容疑者Xの献身 (文春文庫)』
東野 圭吾
文藝春秋
680円(税込)
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 日本を代表する人気作家・東野圭吾氏の『容疑者Xの献身』が、米・エドガー賞にノミネートされました。同賞は、アメリカミステリー作家協会(MWA)の文学賞で、前年に本国で発表されたミステリー作品の中から選ばれるもの。「エドガー賞」の名の由来は、19世紀に活躍し、多くの文学者に影響をもたらした、作家エドガー・アラン・ポーです。

 日本人作家の作品が候補作になるのは、2004年の桐野夏生著『OUT』に続いて2作目。長編作から選ぶ「ベストノベル」部門でのノミネートで、東野作品のほか全5作品が選ばれています。

 本作は、「探偵ガリレオ」こと、湯川学准教授が主人公の物語で、"ガリレオ"シリーズの中でも最も人気のある作品のひとつ。元天才数学者の石神が愛する人を守るために実行した完全犯罪を、彼をよく知る湯川が解き明かすミステリーです。日本では2006年に直木賞を受賞し、2008年には福山雅治主演で映画化されています。

 東野圭吾氏は、初の日本人エドガー賞作家となれるのか? 発表は4月26日の予定です。

 ノミネート作は以下のとおり(カッコ内は本国の出版社名)。

『The Ranger』エート・アトキンス著 (Penguin Group USA - G.P. Putnam's Sons)
『Gone』モー・ヘイダー著 (Grove/Atlantic - Atlantic Monthly Press)
『The Devotion of Suspect X』東野圭吾著 (Minotaur Books)
『1222』 アンネ・ホルト著 (Simon & Schuster - Scribner)
『Field Gray』 フィリップ・カー著 (Penguin Group USA - G.P. Putnam's Sons - Marion Wood Books)

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