カーブする枝がかっこイイ! フィカスと暮らそう

葉が肉厚で節間がコンパクトな中型タイプの‘ソフィア’は窓から離れた場所でも管理できる。撮影:田中雅也
フィカスは生命力が強く、育てるほどに愛着が深まる植物です。枝を曲げて自分好みに仕立てたり、サイズを保って好きなところに置いたり。熱帯植物栽培家の杉山拓巳(すぎやま・たくみ)さんに、その魅力を教えてもらいました。

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■フィカスって?

フィカスというよりもゴムノキの仲間、というほうがおなじみかもしれません。フィカスはクワ科イチジク属の植物で、食用イチジクのような果実をつけます。イチジク同様、フィカスの花は果実の中にあり、枝や茎から花弁が開く姿は見られません。
園芸ビギナーにうれしいのは、丈夫で室内でも育てやすいこと。また、葉の色や形を楽しむもの、幹の色や株元がふくらんだ独特の株姿のものなど、自分好みのタイプを選べることも魅力です。

■枝を曲げてオブジェのように

しなやかなフィカスの枝を針金で曲げると、個性的でかっこイイ姿に変身。部屋に盆栽のような雰囲気をもたらします。どの種類も曲げて楽しむことはできますが、初めてなら写真のフランスゴムノキが曲げやすくておすすめです。
コツは山の字にした針金を使うこと、まだ柔らかく若い木(1〜2年物)を使って節と節の間を曲げること。そして、曲げるときはためらわないことです。曲げるときはドキドキワクワク! ぜひチャレンジしてみてください。



※タイプ別の品種の選び方、枝の曲げ方はテキストに掲載しています。
■『NHK趣味の園芸』2021年11月号より

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