タネから育てるハクサイ 育苗のコツ

撮影:栗林成城
タネからハクサイを育てるなら暑さが厳しくても今が適期。品種も好みのものが選べます。苗の完成までは3~4週間。暑さが一段落したら植えつけます。栽培のポイントを、恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。

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■栽培のポイント 1 早生種を選ぶと失敗しにくい

タネまきから収穫までの栽培日数によって、極早生(ごくわせ)から晩生(おくて)まで品種が分かれています。短期間でできる極早生や早生品種は、追肥などの管理作業の手間が少なくてすむうえ、病害虫が発生するリスクも減らせるので、失敗しにくくなります。

■栽培のポイント 2 育苗中の水やりは乾いたらたっぷり

育苗期は高温で乾きやすいので、発芽するまでは、土を乾かさないように水やりを。発芽後は、土が乾いたら底穴から流れ出るくらいたっぷりと水をやります。ポットは強い日ざしの下に置かず、涼しくて明るい日陰に置きます。ポットの下にすのこなどを敷くと、風通しがよくなります。

■栽培のポイント 3 害虫対策には防虫ネットが効果大!

ハクサイは害虫被害の多い野菜の一つです。防除を怠ると葉が虫食いだらけになり、生育にも影響するので、タネまき、植えつけと同時に防虫ネットをかぶせて予防します。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年8・9月号より

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