暑い夏に始めよう 涼を誘うアクアリウム

深さのあるコップ(高さ12cm、直径9cm)に、ミリオフィラム・エラチノイデス(アリノトウグサ科。主な原産地は南米)1種類を数本植えつけたアクアリウム。つくり方はテキストに掲載しています。撮影:森山雅智
涼を誘う手のひらサイズのアクアリウム。つくるのも育てるのもすべてインドアで、暑い夏にぴったりです。アクアリウムショップ代表で水草職人の早坂 誠(はやさか・まこと)さんが、始める前に知っておきたいポイントを教えてくれました。

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■1 使う植物は水草

水草は水中に生える植物の総称で、一度陸上に進出した植物が再び水中に進出したものです。約2800種があり、日本では250種ほどが自生しています。
スイレンのように水底から茎を伸ばして水面に葉を浮かべるもの(浮葉〈ふよう〉植物)、水底に根を張らず水中や水面を漂うもの(浮遊〈ふゆう〉植物)、体のすべてが水中にあるもの(沈水〈ちんすい〉植物)、葉や茎は水上にあり根は水底にあるもの(抽水〈ちゅうすい〉植物)など、さまざまなタイプがあります

■2 植えつけは一年中OK

一般に陸上の植物は1年間の生育サイクルに合わせて管理をします。でも、水草は種類にもよりますが、生育サイクルが早いものが多く、基本的に植えつけから1か月をベースに管理します。
そのため、ひと月ほど育てれば、葉や茎などの伸び方、水の汚れ具合など、管理の加減がつかめることになります。もし失敗しても植えつけは一年中可能なので、すぐに再チャレンジできます。

■3 置き場は明るい室内

テキストでつくり方を紹介している手のひらサイズのアクアリウムは、明るい室内に置き、こまめに水を替えれば特別な器具は不要です。置き場は自然光の当たる場所か、蛍光灯やLEDなど一般的な室内照明の光が1日8時間程度確保できるところです。
適正水温は23~27℃程度で、理想は暑くもなく寒くもない、ヒトが快適な環境。直射日光が当たらない窓の近く、キッチンや洗面所、デスクの上など、インテリア感覚で飾って楽しめます。
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK趣味の園芸』2021年8月号より

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