特別な道具は不要! ポリ袋1枚で完結するお菓子づくり

生地づくりもボウルは使わず、ポリ袋でふったり、もみ混ぜたりするだけ! 撮影:豊田朋子
菓子料理研究家の稲田多佳子(いなだ・たかこ)さんは、主婦ならではの目線で試作を重ね、家庭のキッチンでつくりやすく、再現しやすいレシピを数多く提案しています。そんな稲田さんが提案するのは、なんと1枚のポリ袋だけで完結するお菓子づくり。稲田さんにポリ袋をつかうメリットを教えてもらいました。

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おそらく、誰に聞いても、どの本を見ても、「まず基本の道具をそろえましょう」と、指南されることと思います。でも、ポリ袋とキッチンにある身近な道具だけで、おいしく簡単にお菓子をつくる方法があるんです。
「ポリ袋でちゃんとおいしくつくれるの?」。ほとんどの方は、そう思われるかもしれませんが、ご心配なく。子どもの頃からずっとお菓子をつくり続けてきた私が、自信を持っておすすめしたいつくり方なのです。
NHKまる得マガジン ポリ袋でかんたん! ふりふりおやつ 』でご紹介するのは、お菓子づくりの経験や年齢を問わず、誰でも気軽に楽しめる、シンプルで分かりやすいレシピです。ポリ袋をふったりもんだりするだけなので、小さなお子さん、ハンディキャップのある方など、いろいろな方が何らかの形で参加でき、つくることの楽しさや達成感を味わっていただけます。そして何より、ポリ袋を使えば、すべての工程が驚くほどラクになります。道具のあれこれや時間がないからと、お菓子づくりをあきらめなくても大丈夫!
ポリ袋を使うため、1枚の袋のゴミは出ますが、毎日のおやつを市販のお菓子や菓子パンなどに頼っても、同じようにゴミは出ます。何がエコなのかは限りなく難しい問題ですが、圧倒的に洗い物が少なくなるため、「節水」と「水を汚さない」ことに関しては、エコであるといえるのではないでしょうか。使ったポリ袋をきちんと処理をすることを心に留め、ポリ袋1枚で完結するようなレシピをご提案したいと思いながら、試作を重ねました。
長年、「基本の道具を使い、ルールに従ってつくるからこそ、おいしいお菓子ができる」と思ってきた私ですが、近頃ふと考えます。ポリ袋を使ったお菓子づくりは、「手を抜くための手段」ではなくて、「心の余裕を生み出し、手づくりを楽しむ工夫」といえるのではないかと。本誌のレシピでお菓子をつくり、「繰り返しつくりたい!」「お菓子づくりってこんなに気軽で簡単なんだ!」と、実感していただけたらうれしいです。
※キウイのマフィンのつくり方や、使用するポリ袋の詳細はテキストに掲載しています。
■『NHKまる得マガジン ポリ袋でかんたん! ふりふりおやつ 』より

NHKテキストVIEW

ポリ袋でかんたん! ふりふりおやつ (NHKまる得マガジン)
『ポリ袋でかんたん! ふりふりおやつ (NHKまる得マガジン)』
稲田 多佳子
NHK出版
660円(税込)
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