まるで宝石! キラキラ多肉ハオルチアの人気が急上昇中

オブツーサの一品種、ジェリーフィッシュ。ふくらんだ三角形の葉は大きく透明感が際立つ。30〜40%の遮光下で湿度を上げて栽培すると、窓の透明感が上がる。水を与えすぎると葉が割れることもあるので注意 撮影:田中雅也
見てください、キラキラと輝くこの美しい植物。これが多肉植物の仲間・ハオルチアです。「宝石」とも称される見た目に加えて、育てやすさでも、今、人気を集めています。多肉植物栽培家の松岡修一(まつおか・しゅういち)さんに、その特長を教えてもらいました。

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■こんな植物見たことない!

松岡さんとハオルチアの出会いは、関西の多肉植物専門店。「葉が透き通って葉脈が見える植物をそれまで見たことがなくて。その美しさに衝撃を受けました」。ハオルチアには葉が柔らかくふっくらとした「軟葉系」と、葉が硬くシャープな「硬葉系」があり、葉先が透き通っているのは軟葉系の種類。透明のキラキラは「窓」や「レンズ」と呼ばれます。

■キラキラ窓は何のため?

ハオルチアの故郷は、主に南アフリカの南部。荒れ地では強い光や乾燥から身を守るため、砂や岩の間に体を埋めて、葉先の窓だけ地上に出して生活しています。窓から光を取り込んで地中で光合成をしているのです。「もともと過酷な環境で生きてきたため、強くて育てやすいのも魅力の一つ。まずは手ごろな一鉢から始めてみましょう」。

■窓辺やベランダでも育てられる

窓をもつタイプは原生地では砂に埋もれているので、株全体に直射日光が当たらなくても育ち、ほかの多肉植物ほど光に敏感ではありません。窓辺やベランダで育てて、身近で眺めて楽しめます。
■『NHK趣味の園芸』2020年12月号より

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