焼いて包んで食べて飲んで! サムギョプサルで楽しい夜を

撮影:柿崎真子
韓国の豚バラごちそうといえば、気軽に楽しめる豚バラ肉の焼き肉「サムギョプサル」。韓国料理店「妻家房」の総料理長、柳 香姫(りゅう・ひゃんひ)さんがサムギョプサルを堪能するポイントを教えてくれました。

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「豚肉は疲れが取れるので、韓国では体を使ってしっかり働いたときなどによく食べます。家庭でもこうやって鉄板を囲んで、焼きながら葉で包んで食べますよ」と柳香姫さん。サムギョプサルのつくり方を教えてくれました。鉄板がなければホットプレートでも構いません。また、フライパンで焼いてしまってから皿に盛ってもOK。どちらの場合も、豚肉から出る脂を拭き取りながら焼きます。
「葉に豚肉とみそだれをのせたら、ほかの具は好きなように。野菜を多めにしてもいいし、にんにくやキムチをたっぷり入れても。豚肉を2枚にしてもおいしいですよ」。ジュージュー焼ける音に食欲をそそられて、ついあれもこれも包んでしまいそうになりますが、パクッと一口で食べるには小さめにつくるのもコツです。
「豚肉を焼くと脂が出てくるので、その脂で野菜も焼いてください。特にキムチは脂をからめながら焼くと食べやすくなって、焼いた豚肉とよく合いますよ。韓国ではにんにくは焼かずに生でそのまま食べますが、日本の方には少し刺激が強いように思うので火を通しています」。本格派を目指すなら、生のにんにくに挑戦してみてもいいかも。焼いたキムチは豚肉との相性が抜群なのでぜひお試しを。
「豚肉は葉で包まずに、そのまま食べてもいいですよ。そのときはみそだれではなく、ごま油に塩を混ぜたものがおすすめ。シンプルなたれのほうが、豚肉のおいしさが引き立ちます」。豚肉にキムチ、にんにくを合わせてそのまま食べるのもまたよし。食べる人が食べたいものを自由に包んで、または包まなくても楽しめるサムギョプサル。ビールや焼酎だけでなく、ご飯にもよく合います。
※つくり方はテキストに掲載しています。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2020年10月号より

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