冬越し野菜 上手に冬越しさせるポイント

ニンニクの植えつけ適期は9月下旬〜10月下旬 撮影:丸山 滋
秋に栽培をスタートし、冬を越して翌春以降に収穫する「冬越し野菜」。上手に冬越しさせるポイントを、恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。

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■1 スタート適期を守る

冬越し野菜を成功させるいちばんのポイントは、スタート適期を守ることです。冬越し野菜は、植えつけの時期が早すぎると株が大きくなりすぎ、遅すぎると小さすぎて、うまく冬越しできません。そのため、冬を迎える前に適切なサイズになるよう逆算して土作りをし、植えつけます。左の表のように、植えつけ適期の期間は比較的短いので、時期を逃さないように注意しましょう。

■2 冬越しに適切なサイズとは?

エンドウやソラマメの場合、冬越し時の理想的なサイズは、草丈10~15cm。それより小さくても、大きくても寒さでダメージを受けやすくなります。タマネギの場合は、根元の白い部分の太さが7~8mmの苗を植えつけると、冬越し時に寒さで枯れにくく、とう立ちするリスクを軽減できます。イチゴやニンニク、ラッキョウは、冬越し前に根をしっかり張らせることで、春からの本格的な成長に備えます。

■3 元肥や追肥で養分をチャージ

冬越し野菜は、栽培期間がおよそ半年ほどと長期間にわたります。そのため植えつけ前に酸度調整を行い、決められた量の元肥(もとごえ)を施し、しっかりと土作りを行うことが大切です。特に、冬の間ゆっくりと分解される堆肥は、根をしっかりと張らせる効果があるので忘れずに投入を。春になると、気温の上昇とともに急速に成長するので、タイミングよく追肥して養分を補いましょう。
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年10・11月号より

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