平田智也七段が行く! 囲碁界のオールスターゲーム

2月初旬に日本棋院で行われた、プロ棋士ペア碁選手権2020に『囲碁フォーカス』の講師である平田智也七段が行ってきました! 本大会は男女16名ずつのトップ棋士が、それぞれペアを組んで優勝を争います。
「全国のトッププロが一堂に集まるので、囲碁界のオールスターゲームですね。来場者が対局風景を目の前で観戦できたり、大盤解説会も楽しめたりと、棋士と囲碁ファンで一体感を感じさせるすばらしいイベントです」と平田七段。
たしかに”観る碁”向けには、魅力的なイベントです。本大会に出場経験もある平田七段にペア碁の魅力や難しさをご紹介していただきます。

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■囲碁界のオールスターゲーム

平田先生、ペア碁ってどんなものですか?
――ペア碁は男女で組み、交互に着手していきますよね。もちろん相談してはいけません。パートナーと息を合わせて黙々と対局していくのですが、対局終了直後の表情の緩み方に個人戦とは違う印象を受けます。
平田七段「ペア碁は楽しい印象があります。棋士はふだんから孤独な戦いをしているので、すぐ横に味方がいるのは新鮮ですね」
――勝ったら喜びは2倍、負けても悔しさは半分という言葉がペア碁の本質を表していますね。
平田七段「しかし、違う角度から見れば、敵が三人いるような状況です(笑)。チームワークが必要で、自分の打つ手にふだんよりも責任感が出てきます」
――ペア碁なら責任感が半分でもいいような気がしますが、平田先生は真面目です。
平田七段「私も2018年の大会に牛栄子二段と参加しました。牛さんに迷惑をかけないように必死でした。出場者の中でいちばん練習したと思うので、優勝したかったですね。あらためて牛さん、あのときはごめんなさい」
――真面目で真摯(し)な人柄が表れています。リベンジの機会を楽しみにしております!
※肩書は3月1日現在のものです。
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK囲碁講座』2020年7月号より

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