小さな工夫で居心地のよいベランダ
- 撮影:田中雅也
小さなベランダも、ちょっとした工夫で緑あふれる素敵な空間になります。個人宅のベランダづくりも多く手がける、庭師の砂森聡(すなもり・さとし)さんに、居心地のよい空間を実現するアイデアを伺いました。
* * *
■小さなスペースを逆手にとって楽しむ
庭がないからといって、植物との暮らしをあきらめる必要はありません。
「ベランダには、庭とは別のよさがあります」と砂森さん。楽しむコツは、限られたスペースを逆手にとった発想です。
「一番のメリットは、狭いから管理が楽なこと。庭に植えた草木は動かすことはできませんが、ベランダなら鉢を移動させるだけで、日光や雨の当たり方を変えられます。自分の好きな植物だけをぎゅっと集めた空間がつくれるのも、ベランダ栽培のよいところ。植物の日々の変化を近い距離で見ながら、じっくり育てられます」
■ベランダには、どんな草木がおすすめですか?
「意外と過酷な環境なので、強い性質のものを。園芸店で通年見かける植物を目安に選ぶとよいでしょう。ベランダの環境によっても変わりますが、オリーブやハーブ、観葉植物のほか、アイビー、ジャスミン、モッコウバラなど、つる性植物もおすすめです」
■のせるだけの棚があればスペース倍増
使っていない植木鉢など、土台になるものに板をのせれば、簡易棚に変身! 砂森さんは、植木鉢2つと、古道具屋で見つけた鉄の金具2つを土台にして、古材の板を渡し、2段の棚をつくりました。これなら空いたスペースに合ったサイズで、植物の置き場もふやせます。
「厚さ2~3cmのしっかりした板を選ぶと安心。2段にするなら、上段の板の幅を下段より狭くすると、日光が遮られません。定期的に鉢の位置を入れ替えて、日当たりを均一にすることも大切です。半日陰を好む植物は、いつも一番下(地面)に置きましょう。おしゃれに見える並べ方のコツは、バランスを考えすぎないこと。均等でなくても、1鉢ずつがきれいに見えればOKです」
※集合住宅のベランダは、消防法に基づいて避難器具が設置され、緊急時の通り道となります。また、独自の規則が設定されている場合もあるので、管理規約を確認してからルールを守って楽しみましょう。
■『NHK趣味の園芸』2020年6月号より
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■小さなスペースを逆手にとって楽しむ
庭がないからといって、植物との暮らしをあきらめる必要はありません。
「ベランダには、庭とは別のよさがあります」と砂森さん。楽しむコツは、限られたスペースを逆手にとった発想です。
「一番のメリットは、狭いから管理が楽なこと。庭に植えた草木は動かすことはできませんが、ベランダなら鉢を移動させるだけで、日光や雨の当たり方を変えられます。自分の好きな植物だけをぎゅっと集めた空間がつくれるのも、ベランダ栽培のよいところ。植物の日々の変化を近い距離で見ながら、じっくり育てられます」
■ベランダには、どんな草木がおすすめですか?
「意外と過酷な環境なので、強い性質のものを。園芸店で通年見かける植物を目安に選ぶとよいでしょう。ベランダの環境によっても変わりますが、オリーブやハーブ、観葉植物のほか、アイビー、ジャスミン、モッコウバラなど、つる性植物もおすすめです」
■のせるだけの棚があればスペース倍増
使っていない植木鉢など、土台になるものに板をのせれば、簡易棚に変身! 砂森さんは、植木鉢2つと、古道具屋で見つけた鉄の金具2つを土台にして、古材の板を渡し、2段の棚をつくりました。これなら空いたスペースに合ったサイズで、植物の置き場もふやせます。
「厚さ2~3cmのしっかりした板を選ぶと安心。2段にするなら、上段の板の幅を下段より狭くすると、日光が遮られません。定期的に鉢の位置を入れ替えて、日当たりを均一にすることも大切です。半日陰を好む植物は、いつも一番下(地面)に置きましょう。おしゃれに見える並べ方のコツは、バランスを考えすぎないこと。均等でなくても、1鉢ずつがきれいに見えればOKです」
※集合住宅のベランダは、消防法に基づいて避難器具が設置され、緊急時の通り道となります。また、独自の規則が設定されている場合もあるので、管理規約を確認してからルールを守って楽しみましょう。
■『NHK趣味の園芸』2020年6月号より
- 『NHK 趣味の園芸 2020年 6月号 [雑誌] (NHKテキスト)』
- 日本放送協会,NHK出版
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