南アフリカの植物を鉢植えで育てる

オキザリス・バーシーカラー 撮影:丸山滋
南アフリカは、暑くて砂漠が多いと思われがちですが、じつは違います。ケープタウン周辺は、世界有数の植物の宝庫! 夏は雨が少なく乾燥し、冬は比較的温暖で雨が多い地中海性気候です。
そのため、南アフリカ原産の植物は、日本では鉢植え栽培がおすすめ。夏は雨に当てず乾かし気味に。冬の寒さには意外と耐えられるものが多いですが、強い霜には注意。夏と冬で置き場を変えると、長く楽しむことができます。神奈川県農業技術センターの富田裕明(とみた・ひろあき)さんに、日本でも栽培できる南アフリカの植物を教えてもらいました。

■オキザリス

オキザリスはカタバミの仲間で、形も色も多様で、濃いピンクや鮮やかな黄色の品種もあり、開花時期もさまざまです。なかでも、晩秋から春先まで開花するバーシーカラーは、花びらの縁が赤く内側は白いので、蕾のときはまるでキャンディーのよう。開花が進むと真っ白な花に見えます。

■ラケナリア

ラケナリアの魅力は、筒状や壺状の花の形と、ロウ細工のように独特な質感のおもしろさにあります。葉が厚くて多肉植物のような趣もあり、草姿も多様です。小さな花をたくさん咲かせるため、アフリカ・ヒアシンスとも呼ばれます。用土が凍るような厳寒期は、日当たりのよい室内で管理しますが、徒長しやすいので室内栽培はなるべく短期間にしましょう。
※栽培のコツはテキストに掲載しています。
■『NHK趣味の園芸』2020年1月号より

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