及川拓馬六段の2手詰&3手詰に挑戦

将棋が強くなるには、詰将棋をしましょう、とよくいわれます。まずは1手詰をクリア。次の3手詰で苦戦する方が多いです。そう、この1手と3手の壁が大きいようです。『NHK将棋講座』2019年8月号から別冊付録で始まった「及川拓馬の 勝手読み解消 詰ドリル」では、その間の2手詰が23問、3手詰が7問収録されています。その中から2手詰、と3手詰の問題と解答を1つずつ紹介しましょう。

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詰将棋は、本来、攻め方の指し手で始まり、攻め方の指し手で終わります。そのため正解手数は奇数が基本です。たとえば、1手詰、3手詰、5手詰となります。
初心者の方には1手詰から3手詰へ進むときに大きな壁を感じてしまうのではないでしょうか。
それは、3手詰では、2手目の玉方の指し手を考えなければいけないからです。玉方の指し手を都合のよいように勝手読みしてしまうと3手目の正解にはなかなかたどりつきません。
そこで2手詰の問題で、玉方の指し手を考える練習をしてみましょう。今月は、玉方の指し手が2通り考えられる問題です。どちらも正解になる問題もありますが、よりよい指し手を正解としております。また、指し手が1通りしかない問題は、合駒の可能性を考えてください。

■問題 2手詰


解答 △2一同玉 ▲2二金打まで
銀を取る△2一同玉は▲2二金打まで。玉の上に金を打つことを頭金といいます。また△1三玉と逃げるのは▲1二金まで。玉の下から金を打つことを尻金といい、どちらも詰み形としてよく出てくる基本手筋です。


■問題 3手詰


解答 ▲2-銀不成 △同玉 ▲2二金打まで
初手▲2二金打は△1三玉で逃れ。▲2―銀不成が好手で、前述の問題に合流します。 
■『NHK将棋講座』2019年8月号より

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