左右の白色を連絡させよう　張栩名人出題の新感覚の詰碁

張栩（ちょう・う）名人が出題する詰碁の連載「張栩の世ワタリ上手」。今月も、初級の問題と解答をお届けします。

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左右の白石を連絡させてください。ただし、単に連絡すればよいというものではなく、左右がツナがっても全体が死んでしまっては失敗です。二眼を確保しつつワタリを成功させる、新感覚の詰碁に挑戦してみてください。

■初級　問題

左右の白はともに一眼を保持。距離はありますが、連絡すれば生きることができます。 
【正解】　白1のトビが好手です。黒2に白3でワタり、このあとはaとbが見合いです。
左右で一眼ずつ保持しているので、連絡することで全体の生きが確保されました。

【失敗】　白1のハイは、黒2とカドにトビ込むのが好手（黒3なら白2でワタれましたが…）。白3、5としても黒6で逆にワタられ、連絡を断たれました。左下隅の白は生きていますが、右方の白を取り込まれて失敗です。

※中級、上級の問題はテキストでお楽しみください。
■『NHK囲碁講座』2019年7月号より