収穫後のサツマイモはおいておくべき? 保存法は? 専門家に聞きました!

撮影:栗林成城
秋に収穫するサツマイモをおいしく食べたい! そこで、サツマイモに詳しい農業・食品産業技術総合研究機構の片山健二さんにお話を伺いました。

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■Q 家庭菜園でおすすめの品種は?

A…ねっとり系なら「べにはるか」、ホクホク系なら「ベニアズマ」。どちらも育てやすく、初心者でも失敗が少ない品種なので安心です。

■Q 収穫後、しばらくおいたほうがおいしくなる?

A…とれたサツマイモはすぐ食べずに、追熟させると甘みが増します。収穫後、軽く土を落としたイモを畝の上で2~3時間乾かしてから保存すると、次第にでんぷんが糖に変化するためです。どの品種も、1か月以上おくのがおいしく食べる目安。ホクホク系は4~5か月たつと、より甘くなりますが、ねっとり系は3か月以内に食べましょう。

■Q 家庭で保存する方法は?

A…サツマイモは10℃以下だと低温障害で腐り始めるので、冷蔵庫保存はNG。家庭なら段ボール箱に古新聞などで包んだイモをそっと入れ、室内や床下収納などで保存を。乾燥を防ぐために土は軽く落とす程度にします。また、傷がつくとそこから傷んでしまうので、掘る際や扱いにも気をつけましょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年6・7月号より

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