梅雨入り前に菜園の水はけをチェックしよう

水はけの悪い土は塊になって、指で押しても崩れない。雨が降るとドロドロになり、乾くと固まるので野菜栽培にも向かない。撮影:丸山 滋
ジメジメした梅雨と、そのあとに続く暑さ、乾燥。6〜8月は、野菜にとって厳しい季節です。明治大学黒川農場特任教授の小沢 聖(おざわ・きよし)さんに梅雨入り前にできることを教えてもらいました。畑が雨に強いか確認し、問題があれば対策を!

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■菜園の水はけをチェックしよう

地形は傾斜地ですか? 高低差があって、畑の先にまだ低い土地が続くなら、雨水は流れていきます。土の性質はどうですか? 水やり後、適度にぬれた土を握ってみて、水はけのよい土なら崩れますが、水はけの悪い土は塊になって崩れません。
平らな畑や水はけの悪い土は、雨が続くと、畑に水がたまってしまう心配があります。事前に対策(テキストで解説)を講じたり、水はけが悪くても育つ野菜を作ったりしましょう。

■水はけ対策に溝を掘って!

粘土質の畑でも、条件によっては水はけをよくすることができます。畑に高低差があるなら、通路に雨水を抜くための溝を掘りましょう。畑に水が入ってくる場所から掘り始め、水が抜ける場所まで、ゆるやかでも坂になるように溝を作ります。
土地全体が平らな畑での対策は難しいのですが、踏み固められた通路を軽く耕しておくだけでも、多少は水がしみ込んで、水たまりができにくくなりますよ。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年6・7月号より

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