筋トレには「美」を作る要素がいっぱい!

撮影:平田かい
体を引き締めたい。でも、何をやったらいいのか分からない……。早稲田大学スポーツ科学学術院教授で日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの広瀬統一(ひろせ・のりかず)さんは、そんな人には腹筋や腕立て伏せなど誰もがよく知る筋トレをおすすめしています。

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■なぜ、筋トレが必要なの?

筋トレというと、ボディービルダーのようにムキムキとした筋肉をつけるイメージがあるかもしれませんが、筋トレの目的はそれだけではありません。
「筋トレの目的は、筋肉を大きくすることのほかに、筋肉を使えるようにすることが上げられます。どんな人でも生きていくために必要な筋肉はついていますが、それをうまく使えていないケースが多いようです」と広瀬統一さん。そういった人たちには、筋肉を使えていないマイナスの状態からゼロに戻して使えるようにする「リコンディショニング」が必要だといいます。
筋トレを行い、今まで使えていなかった筋肉が使えるようになると、2つの効果が表れます。まず1つは基礎代謝を高め、消費カロリーを増やすことができます。これは体を引き締めたい女性にとってうれしいメリットです。もう1つは、あらゆる動きの質を高め、けがを予防できます。体を正しく動かすことができれば、日常生活や運動時にうっかりつまずいたり転倒したり、といったアクシデントを防ぐことができるのです。
「使える筋肉を作るのに、バーベルやダンベルを持ち上げるような筋トレは必要ありません。まずは皆さんがよく知っている基本の筋トレから始めましょう」

■筋トレには「美」を作る要素がいっぱい!

腹筋、腕立て伏せ、背筋、スクワット。この4つを聞いたことがない人はいないでしょう。でも、正しいやり方を知っている人はどれだけいるでしょうか?
「この4 つの筋トレを行うと、上半身と下半身、体の表側と裏側、左右のバランスまで、全身をトータルに鍛えることができます。さらに体の胴体部分にあたる体幹も安定させることができるので、初心者にぴったりなんです」と広瀬さん。
見よう見まねでやっても、正しく筋肉を使えていないと効果は半減してしまうそう。それを避けるためには、1つずつステップを踏みながら筋肉の使い方を体に覚え込ませる必要があります。「例えば腹筋なら、おなかに力を入れる感覚をまずはつかんでほしいので、あおむけになって背中を床に押しつける「ドローイン」という動きを練習します。この感覚がつかめるようになると、おもしろいように腹筋ができるようになりますよ」
腹筋ができるようになればキュッとくびれたウエストに。腕立て伏せができるようになれば引き締まった二の腕に。背筋ができるようになれば美しい姿勢に。スクワットができるようになれば全身の代謝をアップさせることができるなど、4つの筋トレが女性の味方であることは間違いなし。この機会に正しいやり方を身につけましょう!
■『NHK趣味どきっ!「筋トレ」でなりたい自分になる! メリハリ美筋ボディー』より

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