林 漢傑八段の詰碁に挑戦! ヒントは五目中手

林 漢傑(りん・かんけつ)八段の連載「詰碁ワールド」が2019年3月号で最終回を迎えました。全6問の中から、初級編の問題と解説をお届けします。

* * *

昨年末に中庸戦というユニークな棋戦ができました。出場資格は31歳から60歳までで、全棋士参加の公式戦で優勝経験のない棋士です。と言っても現役リーグ在籍者や若手棋戦の優勝経験者、NHK杯優勝経験者など、つわものぞろいです。スイス方式で4局打った結果、なんと私が奇跡的に初代チャンピオンになれました。公式・非公式戦を含めて初の優勝で、とてもうれしかったです。
4月号からは、詰碁の新企画が始まります。お楽しみに!

■第1問〈黒先〉

ヒント:五目中手にします

【正解】(黒先白死)
黒1のグズミが気付きにくい一手で、白2のアテに黒3のツギまで。白aと黒五子を取っても、黒3の点に打って「五目中手」で白死にです。 
【失敗】
黒1と白二子をアタリにすると、白2とアタリにされます。黒3と白二子を取っても、白4の打ち欠きで白生きです。(白4=2の二路下)

※肩書はテキスト掲載当時のものです。
■『NHK囲碁講座』2019年3月号より

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