タネから始めるガーデニング 春まきの5つのメリット

フウセンカズラのタネ 撮影:田中雅也
春から夏は春まき一年草のタネまきシーズン。タネから始めるガーデニングには、花苗からでは味わえない「育てる喜び」があります。しかもお得。さあ、今年はタネから花を育ててみませんか。広島市植物公園の島田有紀子さんが、春にタネをまくメリットを教えてくれました。

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春のタネまきは、気温が上昇し、植物が旺盛に成長する時期に行うので、秋まきより栽培がずっと簡単です。しかも次の5つのメリットがあります。

■1 低予算

安価でたくさんの苗ができる

■2 高性種OK

一般に市販されない草丈の高い植物も育てられる。

■3 育苗期間が短い

秋まきよりも簡単。

■4 まきどきが長い

7月上旬までと長期間まけるので、失敗してもまき直しができる。

■5 植えたいときにいつも元気な苗

植えたい時期から逆算してタネをまけば苗が老化せず(衰えず)、元気いっぱい。
市販の花苗は季節を先取りして店頭に並ぶことが多いため、タイミングを逃すと、植えたい時期に苗が入手できないことがあります。しかし、タネがあれば植えつけたい時期から逆算してまけばよいので、花壇計画が立てやすいという大きなメリットがあります。
また、市販の花苗は流通過程や店頭での取り扱いの都合上、矮性種(わいせいしゅ)が多く、クレオメやホウセンカなどのように草丈の高くなる植物はほとんど手に入りません。ポピュラーではない種類の花苗の場合も、同様に入手は難しいものです。一方、タネならさまざまな種類の草花が比較的容易に手に入ります。
※タネまきの準備、タネのまき方はテキストで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年4月号より

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