カブの形がいびつに……原因と対策

いびつな形になってしまったカブ(左側)。土の水分量が適切でなかった可能性がある。撮影:内藤正明
形の悪いカブができてしまったという千葉県のSさん。原因を園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんにうかがいました。

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いくつかの原因が考えられます。カブは最初に根が下に向かって縦に伸び、その後、根部(胚軸と根)が肥大して丸い形になります。根部が肥大する時期に水分や肥料が不足すると、十分に太れず、長い形になりがちです。水分不足は、肌のつやを悪くし、カブのみずみずしさを損なう原因にもなります。さらに、株間が狭い場合も、うまく太れません。
その一方で、土の過湿もカブの形を悪くします。酸素が不足して根が傷み、大きくなれなかったり、いびつな形になったりするのです。特にプランター栽培では、水の与えすぎによって、プランターの底のほうに水が残ることがあるので注意しましょう。また、乾燥と過湿が何度も繰り返されると、病気になったり、表面がカサカサになりやすくなります。
次に作るときは、水はけと水もちのよい土を選び、乾燥や過湿にならないように注意しましょう。
適期に適切な間隔に間引き、間引き後は株がぐらつかないように土寄せすることも大切です。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年2・3月号 より

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