圧巻の咲き姿に感動! ミニのつるバラ ‘宇部小町’

撮影:筒井雅之
『NHK 趣味の園芸』の連載「世界がときめくにっぽんのバラ」では、日本で生まれ、世界で認められ歴史に名を刻むバラを紹介しています。
淡いピンクの小輪花が無数に咲いて、枝先が風に揺れる姿に、「なんて愛らしいバラ!」と一瞬で魅了されたと話すのは、千葉県立中央博物館・主任上席研究員の御巫(みかなぎ)由紀さん。2001年に初めて訪れた福島県「双葉ばら園」で出会って以来、春の開花のたびに特別な感動をくれるのが‘宇部小町(うべこまち)’だそうです。
細く長く伸びる枝を先端まで覆う小輪の花と小ぶりな葉は、色も大きさもバランスよく調和しています。和洋どちらの庭にも合う、‘宇部小町’には珍しい魅力があると御巫さん。‘宇部小町’はバラの育種を趣味としていた元宇部ばら会会長、故・原田一雄さんにより作出されました。生まれ故郷、山口県西部の「宇部」と才媛の代名詞「小町」で‘宇部小町’。今回、原田さんのご子息に資料を探していただき、交配親は‘のぞみ’ב八女津姫’とわかりました。両親とも、日本が誇るミニバラだったのです。
■『NHK趣味の園芸』2019年1月号より

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