米ぬかで野菜のおいしさを引き出す

「寒起こし」のタイミングは、厳寒期の1月がベスト。撮影:編集部
「米ぬか」とは、玄米を精米したあとに出る表皮と胚芽のこと。土壌改良材として畑にまくほか、ぼかし肥の発酵促進剤などに使われています。体験農園園主で、東京都指導農業士の加藤正明さんが、効果的な米ぬかの使い方を教えてくれました。

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■1 冬にまいて微生物を活性化!

米ぬかは、土壌中の微生物の働きを活性化させるため、通気性や保水性、排水性の改善につながります。また、野菜の味をよくする効果も期待できます。まくタイミングは、地表から30cmくらいの土をスコップで掘り起こす「寒起こし」の作業時がおすすめ。寒さにさらすことで、土中にすむ病原菌や害虫が減って土がリフレッシュされます。

■2 溝にまいてじっくり効かせる!

春から育てるトマトやナス、エダマメなど、生育後半に肥料を多く必要とする果菜類には、畝(うね)下の溝の中に米ぬかをまくと効果的。根が伸びた先に施すことでムダがなく、有機物の力で野菜本来の味を引き立てる効果が期待できます。発酵によるガスで根を傷めることがないよう、十分な時間をあけてから植えつけるのがコツです。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年12・2019年1月号より

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