トウモロコシ栽培は1品種に絞って
- 撮影:栗林成城
とれたてのトウモロコシのおいしさを味わえるのは自分で育ててこそのぜいたく。今年こそぜひ、トライを! 恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田智(ふじた・さとし)さんが、栽培のポイントを教えてくれました。
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■1品種に絞る
トウモロコシは非常に交雑しやすい野菜で、ほかの品種の花粉が混ざると味も大きく落ちてしまいます。せっかくのおいしさを損なわないためにも、花粉が飛ぶ距離(100〜200m)内では、1品種に絞って栽培しましょう。複数の品種を育てたい場合は、開花期が10日以上離れた早生(わせ)種と中生(なかて)品種などにするといいでしょう。
■2列で育てる
トウモロコシは、花粉が風によって運ばれる風媒花です。確実に受粉させるために人工授粉を行いますが、育て方も大きなポイント。受粉のチャンスを増やすために、なるべく1か所に固めて育てるのが粒ぞろいの実をつけるコツです。同じ株数なら2列に分けて育て、花の密接度を高めましょう。
■穂が出たら虫に注意
株のてっぺんに穂(おばな)が見え始めたら、害虫注意のサイン。代表的なのがアワノメイガの幼虫です。葉のつけ根にクリーム色のふんがついて、雄花がつけ根から折れるのが目印。見つけしだい、駆除しましょう。被害にあわないために、受粉が終わったら雄花を切り取り、雌花(めばな)にストッキングなどをかぶせるのも有効です。
※テキストでは作業手順を写真入りで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年4・5月号より
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■1品種に絞る
トウモロコシは非常に交雑しやすい野菜で、ほかの品種の花粉が混ざると味も大きく落ちてしまいます。せっかくのおいしさを損なわないためにも、花粉が飛ぶ距離(100〜200m)内では、1品種に絞って栽培しましょう。複数の品種を育てたい場合は、開花期が10日以上離れた早生(わせ)種と中生(なかて)品種などにするといいでしょう。
■2列で育てる
トウモロコシは、花粉が風によって運ばれる風媒花です。確実に受粉させるために人工授粉を行いますが、育て方も大きなポイント。受粉のチャンスを増やすために、なるべく1か所に固めて育てるのが粒ぞろいの実をつけるコツです。同じ株数なら2列に分けて育て、花の密接度を高めましょう。
■穂が出たら虫に注意
株のてっぺんに穂(おばな)が見え始めたら、害虫注意のサイン。代表的なのがアワノメイガの幼虫です。葉のつけ根にクリーム色のふんがついて、雄花がつけ根から折れるのが目印。見つけしだい、駆除しましょう。被害にあわないために、受粉が終わったら雄花を切り取り、雌花(めばな)にストッキングなどをかぶせるのも有効です。
※テキストでは作業手順を写真入りで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年4・5月号より
- 『NHK 趣味の園芸 やさいの時間 2018年 04 月号 [雑誌]』
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