インプット中心の働き方はムダ? 精神科医が明かす、アウトプットの鍛え方とは

学びを結果に変えるアウトプット大全 (サンクチュアリ出版)
『学びを結果に変えるアウトプット大全 (サンクチュアリ出版)』
樺沢紫苑
サンクチュアリ出版
1,595円(税込)
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 スキルアップのためにセミナーをたくさん受講したり、成長のために多数のビジネス書を読んだり...。積極的に自己研鑽に励んでいるが、どうも結果に結びつかない。知識を詰め込むインプットで終わってしまう...。

 アウトプットの重要性は知っていても、インプットで満足してしまう方も多いのではないでしょうか?

 実に約9割のビジネスパーソンが、そんなインプット中心の非効率な学び方をしていると指摘するのが、書籍『学びを結果に変えるアウトプット大全』。著者の樺沢紫苑さんは、Twitter、FacebookなどSNSを駆使し、"日本一、情報発信する医師"の異名を取る精神科医です。『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)や、15万部を突破した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)など著書も多数。

 樺沢さんは本書『学びを結果に変えるアウトプット大全』の中で「知識を詰め込むインプットの学びだけでは、現実は変わりません」と訴え、インプット中心の働き方には無駄が多く、アウトプット中心の働き方に軸足を移すべきだと述べています。

 脳科学に立脚したアウトプット力の鍛え方を多数紹介している同書ですが、その中でも意外なものが"落書き"。たとえば、大事な授業や会議の場で、落書きをしながら聴いているなんて、集中力に欠けているように見えますが、実際は逆。同書で紹介する実験によれば、落書きをした人は、落書きをしない人に比べて、29%も記憶量がアップしたのだとか。

 同書では、落書きをしていた著名人として、"自動車王"ヘンリー・フォードや、アップル社の創業者、スティーブ・ジョブズ、国内では『人間失格』で知られる作家・太宰治のノートが落書きだらけだった事例をあげ、記憶力だけでなく創造力アップにも効果があると述べています。

 勉強や仕事に限らず、日常の人間関係の場でも役立つこと間違いなしの実戦的アウトプットトレーニング、インプットだけで満足しがちな方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

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