フクロウとネコの共同子育て!?奇跡の仲良しカップルの萌えキュン写真集

母親になった猫と子猫になりたいフクロウ。: フクとマリモの子育て日記
『母親になった猫と子猫になりたいフクロウ。: フクとマリモの子育て日記』
永原 律子
小学館
1,296円(税込)
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 大阪・中崎町の「HUKULOU COFFEE」にいる仲良しコンビ、コキンメフクロウのフクとスコティッシュフォールドのマリモ。本来なら一緒にいることのない「獲物同士」のフクロウと猫だというのに、一緒に寝たり毛づくろいし合ったり......。そのイチャイチャぶりは奇跡の仲良しカップルとして、これまでさまざまなメディアで取り上げられてきました。

 ともにのんびり毎日を過ごしてきた二匹ですが、子猫だったマリモもいつしか恋をして、このたび4匹のかわいい赤ちゃんが誕生! 突然のできごとに、フクの心境やいかに......? 本書は新しく仲間入りした子猫たちと、フクとマリモの様子をたくさんの写真とともに紹介した一冊となっています。

 マリモが恋したお相手は、白いクリクリの巻き毛を持った「オスカール」(オス君)。やがて妊娠し茶色系2匹、黒系2匹の子猫を出産しますが、それと同時にすっかりオス君のことは忘れて子育てまっしぐらに。シングルマザー同然のマリモを見て、そこで子育て応援に目覚めたのがフク。

 子猫たちが生後1か月ごろ、フクがマリモの子育てハウスにやってくると、そのタイミングでマリモはフクにバトンタッチ! 子猫たちを預けている少しの時間で、急いで自分のゴハンやトイレを済ませ戻ってくるのだとか。なんとも手抜き上手、ちゃっかり屋さんなマリモですが、これぐらい要領よくしないと4匹の子猫を同時になんて育てられないのかもしれません。

 そして、フクはフクでマリモや子猫たちのことが気にかかって仕方がないみたい。フクの仲間のコキンメフクロウは一般には神経質で臆病、そしてちょっと攻撃的な性質なのだとか。一匹で生きる単独性の生きものだというのに、フクに限ってはなぜここまでスキンシップが好きなの......?

 これについては、哺乳動物学者の今泉忠明さんが解説している本書内のコラムが参考になります。フクロウは小さい頃は母フクロウを兄弟で待つ間、身体を寄せ合っている生きもの。フクに関しては幼児のときのまま、安心感とぬくもりを求めてマリモや人間に寄り添っているのではないか......というのが今泉さんの見解です。

 それだけに、赤ちゃん猫の世話が第一優先となったマリモに、「いつも一緒にいたのに、どうして一緒にいないのだろう」なんて気持ちも少なからずある様子。恋人とも家族ともちがうこのマリモとフクの関係性は、やっぱり他にはないもので見ていてキュンと来ちゃいますね!

 このほか赤ちゃん猫「モカ」「カツオ」「マオ」「カカ」のくわしい紹介や、「フクとマリモ、どうしてなかよし?」といったコラムなど見どころ・読みどころが満載の本書。とってもキュートな写真集であると同時に、子猫と母猫、フクロウの成長ドキュメンタリーとしても楽しめますよ!

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