小説『テンペスト』を体感できる沖縄ガイドアプリ登場
仲間由紀恵主演で舞台化され、今年7月にはNHKでドラマ化も予定されている、池上永一の人気小説『テンペスト』。本作の舞台である沖縄各地を案内する、スマートフォン向けのアプリが3月4日にリリースされました。
『テンペスト体験沖縄ツアー電子ガイド』は、この日、先行していたAndroid版に続き、iPhone版でサービスをスタート(価格は無料、別途通信費)。19世紀の琉球王朝で繰り広げられる歴史ロマン『テンペスト』の世界が体験できるよう、作品に登場する名所が紹介されています。旅行ガイドとして、音声案内や写真が使われているのはもちろんのこと、いちばんの特徴は『テンペスト』マニア向けの機能。
たとえば、「真鶴の恋の名場面ツアー」では、主人公真鶴に起きた印象深いシーンにまつわる場所がリストアップされています。その一つを選ぶと、登場シーンの引用文が記されていて、小説のどの場面でどのような表現がされているか一目でわかります。また、実際の場所を地図ですぐに示すことも。
この電子ガイドで紹介されているスポットは、全部で39か所。マニア以外の人でも楽しめる「首里城の門だけ」「御嶽・グスク・聖地」など目的別のコースも紹介されています。
単行本、文庫本は累計で80万部を超すヒットとなった『テンペスト』。「琉球(沖縄)」+「歴史ロマン」というガイドブックにはうってつけの要素をもった本作が、電子ガイドブックという形で、新たな魅力を生み出すかもしれません。