孫正義名語録
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「お前はいい目をしている」
こう人材採用の場で語ったのは、ソフトバンク創業者の孫正義氏。
孫氏がソフトバンクを設立したのは、もはや高度経済成長の終わった1981年のこと。わずか2人のアルバイト社員とともに創業し、現在では押しも押されぬ大企業に成長を遂げました。
そんなソフトバンクですが、創業当時は人事確保が非常に困難だったそう。80年代、パソコンはまだ黎明期で、まだ一部のマニアのものと思われていました。しかも、創業者はアメリカ帰りの20代の若者。会社に将来性があると感じる人は非常に少なく、まったくパソコン経験のない人材を異業種から採用していたそうです。
その時の採用基準が、"いい目をしているかどうか"だったとか。孫氏が面接をして、目が輝いているかを見るだけで、「お前はいい目をしている」とその場で採用を決定していたそうです。いくら人材の獲得が難しいとはいえ、自分の「人を見極める目」にかなりの自信がないと、こうした決断は下せません。
日本を代表する大企業となった現在、ソフトバンクグループには、数多くの新卒・中途の入社希望者がやってくるようになりました。それに応じて、採用の方法も多岐にわたっています。しかし最近、孫氏はツイッターで「優秀な社員の共通点は」と聞かれたとき、こう答えています。
「目が輝いていること」
冗談に感じるかもしれませんが、ソフトバンクが成長したことで、孫氏の選択基準は正しかったと証明されました。採用の現場では、まず何よりも選ぶ側が自分の判断に自信を持つことが重要なのかもしれません。