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海外旅行TIPSが満載のサスペンス・スリラー『モーテル』

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 旅好きな人の中には低価格で泊まれる施設、通称「バッパー」を利用したことがある方も多いと思います。他にも、友達とモーテルの一室を借りて宿泊費を節約し、他のことにお金をかけたいと思う人も少なくないでしょう。しかし、「友達が一緒だから」「一晩だけだから」と安易に考え、古くて不気味なホテルに泊まったりしていませんか? 危機感を持たなくなってしまった冒険家の方にぜひ観て欲しいのが2007年のサスペンス・スリラー『モーテル』。

 デビッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセイル)夫妻は真夜中のドライブ中、車が故障してしまい、近くのモーテルへ足を運びます。モーテルに入ると、管理人室からは女性の悲鳴が。不気味に感じたエイミーは車へ帰りたいと懇願しますが、歩き疲れたデビッドは管理人に話しかけます。管理人はテレビのリモコンを見せながら、「夜中の勤務は退屈ですから...」とニッコリ。ホラー映画でも観ていたのだろうと思ったデビッドはその管理人から宿泊することを勧められ、朝まで滞在することに。

 部屋についたデビッドとエイミーは小汚くて不気味な雰囲気に嫌悪感を抱きます。しかし、泊まってしまったものはもうしょうがない。朝までとりあえず部屋に置いてあったビデオを鑑賞することに。しかし、何気なく見始めたそのビデオには残忍な殺人シーンが写し出されていて、しかもその映像が自分たちの泊まっている部屋だったのです! 数台の隠しカメラを見つけた二人は、自分たちが殺人ビデオの被写体にされてしまうことを恐れ、必死で脱出を測ります。

 必死に武器になるようなものを探すけど、手ぶらで来ちゃった二人には何もない。しかも自分たちの車は結構離れたところにあって故障中。宿泊客は自分たちだけで周りに誰もいない......そんな絶体絶命的なシチュエーションの中、デビッドとエイミーは必死で脱出する方法を考えます。殺人犯がいつ来るかわからず怯えたり、これまでの過去を後悔する二人を観ていると、「なんでこんな怪しいホテルに泊まっちゃったんだよ?」なんて同情の眼差しを思わず向けてしまいます。

 そんな本作からは、海外のホテルに泊まる際、武器になるようなものやSOSの時に使えそうなものは必ず身につけておくこと、予め電波が入る場所なのか確認することなど、旅行に必要なTIPSみたいなものも学べます。古びたホテルにはご用心。ホテル選びはしっかりしよう!と心得ること間違いなし。ちなみに原題の「VACANCY」は「空っぽ」とか「空室」を意味するので、覚えておくと海外旅行に役立つかも。

(文/トキエス)

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