"タラレバ"が純愛を全力で邪魔してくる。『あと1センチの恋』
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- リリー・コリンズ,サム・クラフリン,クリスチャン・ディッター
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『P.S.アイラブユー』の原作者セシリア・アハーンの恋愛小説をもとに描かれたラブストーリー『あと1センチの恋』。タイトルからして切なそうなこのラブストーリーを彩るのは、『白雪姫と鏡の女王』のリリー・コリンズと、『世界一キライなあなたに』のサム・クラフリンです。
舞台はイギリスの田舎町。6歳の頃から常に一緒に過ごしてきたロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は18歳の頃、二人でダンスパーティーへ出かけます。そこでロージーはテキーラを5杯飲んで泥酔状態。アレックスとキスを交わしますが、翌日ロージーは完璧にキスをしたことを忘れていたのでした。
こうして友達以上、恋人未満の関係を続けていた二人。アレックスが他の同級生の女性と関係を持ち童貞を卒業したり、ロージーが人気者のチャラ男であるクレッグからダンスを誘われたり......そういったシチュエーションに出くわし、なんだかんだお互いやきもちを焼くものの「好きだ」という言葉は言えずにいたのでした。
そんな二人の夢、それは一緒にボストンの大学へ行くこと。しかしロージーがクレッグの子どもを身ごもってしまい、大学行きを断念。アレックスは単身ボストンへ移ります。
本作では、お互いが見栄を張っていなかっタラ、素直に気持ちを伝えることができレバ......などこのような"タラレバ"が二人の関係を12年間も行き違いにさせてしまいます。しかし別々の場所で別々の人生を歩んでも、ふたりは「幼馴染」という関係性も手伝って、近づいたり、離れたりを繰り返します。
でも、好きな人が他の人と結ばれる姿ってとっても辛い。本作を観れば、きっと"タラレバ"を考えてばかりで行動に移さないことを後悔することでしょう。もし、今好きな人がいるならば、素直に思いを伝えたくなることまちがいなしです!
(文/トキエス)