インタビュー
映画が好きです。

Vol.23 髙橋ひかるさん(女優)

『パラノーマル・アクティビティ』が好き!  めっちゃ怖いけど、手の隙間から観てます(笑)。

 2014年の全日本国民的美少女コンテスト、グランプリ! 代ゼミやチオビタのCMで、かわいすぎるッ♡と評判の髙橋ひかるさん(中2)が、夢だった女優デビューを果たしました。しかも、テレビドラマ界の巨匠、石橋冠さん(『池中玄太80キロ』など)が人生で唯一の監督作と宣言している話題作『人生の約束』(2016年1月9日公開)で! というわけで今回は、髙橋ひかるさんに、女優デビューの感想と、好きな映画についてお聞きしてきました。

──今回、初めての映画出演で、演技も初挑戦。お話がきた時の気持ちは?
「中学校に入ってからドラマをたくさん見るようになって、女優さんというお仕事にも憧れていたので、素直に嬉しかったです。ドラマ界の巨匠と呼ばれる石橋冠監督の初映画で、すごく豪華なキャストの方々が揃っていて。自分に務まるんだろうかという心配もすごくありました」

──その緊張やプレッシャーを、どうやってはねのけていったんですか?
「最初はとにかく、台本を何度も何度も読んで、役の気持ちを必死に考えました。あと、親指と人差し指の間のツボを押すと緊張が解けると聞いたことがあって、撮影の時によくやっていました。でも一番は、共演者の方々が声をかけてくださったこと。すごく嬉しくて、だんだん緊張がほぐれていきました」

──どうやって役作りしていったんですか?
「初めは何をすればいいか全然わからなくて、とにかく台本を読んで考えるということをやりました。表情で演じることも多かったので、こういう時、瞳(髙橋さんの劇中での役柄)だったらどんな表情をしているんだろう?って考えたり。有り難かったのは、撮影が始まる前から、監督が特別レッスンをしてくださったこと。台本を読んでは、早い!とか、間をもっと持って、とか、細かくアドバイスをくださいました。それから、私は主演の竹野内豊さんとのシーンが多かったのですが、竹野内さんからのアドバイスでとても心に残っている言葉があります。クライマックスで泣くシーンがあって、全然泣けなくて焦っていた時に、竹野内さんが途中で撮影を止めて"泣こうと思うんじゃなくて、泣かないぞって思う方がいい"っておっしゃったんです。そういう考えかがあるんだ!って、はっとしました。考えてみたら、私が演じている瞳も、自分の気持ちに素直に泣くような子じゃなくて、泣かないぞって思っているのに涙が出てくるような女の子なんじゃないかって。その言葉を聞いてから、すっと泣けたんです。本当に感謝しています」

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竹野内豊さん演じる、会社を拡大することにしか興味を示さないIT系社長が、かつての親友の死をきっかけに人との絆を見つめ直していく物語。髙橋さんは、竹野内さんの親友の娘役を演じています。

──竹野内さんとは、撮影以外の時はどんなことを話していたんですか?
「初めての会話は、たぶん私の両親の年の話だったと思います。お母さんが44歳で、お父さんが45歳だって話したら、"そうなんだ!"って、驚いていました(※竹野内さんは44歳)。もともとすごく素敵な方だなっていうイメージだったんですが、実際にお会いしてみると、すごく面白い方で。スタッフの方の物まねを披露してくれたり、早歩き競争をしてくれたり! ジョークも利いていて、想像以上に素敵な方でした」

──話は変わりますが、グランプリを獲ってから丸1年が過ぎて、髙橋さん自身どんな風に変わりましたか?
「明るくなったと思います。以前は、学校帰りとかにお母さんとばったり会ったりすると、"すごく暗い感じで歩いてたよ"って言われることがあって。自分では普通に歩いていたつもりだし、性格も明るいつもりだったんですけどね。でも、グランプリを受賞してからは、もっともっと明るくなって、あまり風邪もひかなくなったりして。人に見られることも増えたし、自分に少し自信がついたのかなって思います」

──学校以外に、芸能界という新しい世界を持つようになり、そこでどんなことを学んでいますか?
「大人の方の立ち居振る舞い、挨拶の仕方、敬語とか、いろんなことを実際に見て、学校では勉強できないことを学ばせてもらっています。マネージャーさんの名刺の渡し方、もらい方を真似してみたり(笑)。でも、そういう世界に触れて、同級生より大人っぽくなったかな?と思いきや、学校では全然普通なんですよね。イツメンとシェアハピダンスを踊ったり、SMAPさんの歌を急に歌い出したり。とにかくうるさいし明るいし、ずっとしゃべってる。普段はそんな学校生活です(笑)」

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好きな食べ物はお肉!(特にカルビとステーキ)

──お仕事と勉強の両立は大変?
「テスト前にお仕事がたくさん入ると、なかなか勉強ができなくて大変だなって思うことはあります。好きな教科は、社会と美術と体育です。小学校の時に図書館で戦国武将のビジュアル本にハマッて、キャラクターもすごく格好いいし、やったこともすごく格好いいしで、歴史っていいなって思うようになりました」

──ところで、映画はよく観ますか?
「洋画も邦画もいろいろ観ます。最近は映画館に『ヒロイン失格』を観に行ったんですが、桐谷美玲さんがすごくかわいくって、変顔までもかわいくって癒されましたね」

──好きなジャンルは?
「ホラーやファンタジーが好きなんですが、ホラーだと『パラノーマル・アクティビティ』が好き! めっちゃ怖いんですけど、怖い物見たさで手の隙間から観るのがいいですね。デビュー前までは普段の生活にあまり刺激がなかったので、そういうのを観てハラハラしたりするのがたまらなかったです。それからファンタジーなら『ハリー・ポッター』シリーズです。ハリーが一番好きなんですけど、二番目に好きなのがスネイプ先生。一見、悪役のように見えるんですが、ハリーが悪い魔法にかけられたりすると、スネイプ先生が助けてくれたりするんです。陰で支えてくれる人って、格好いいなって思います」

──憧れの女優さんは?
「剛力彩芽さんです。笑顔が素敵で、トークもできて、ダンスもできて、歌もできて。知的な声、立ち居振る舞い、何もかもが完璧で格好よくてかわいくって、最高です。以前、お仕事で至近距離まで顔を近づけて撮影する機会があったんですが、顔がちっちゃくて細くって、かわいくってかわいくって。しかも私のことを知ってくださっていて、もう最高でした。大好きです。剛力彩芽さんのような女性になりたいです!」

──では最後に、『人生の約束』の見所を!
「竹野内豊さん演じる中原祐馬が、仕事人間からどんどん温かみのある人へと変わっていくところ。曳山と呼ばれるお祭りの山車を通じて、人と人との繋がりを再確認できるような、すごく素敵な映画に仕上がっています。私自身も、家族や友達、お仕事で出会う方々との絆を大切にしたいなって感じました」

髙橋ひかるさん、ありがとうございました!

(撮影/岩本良介 取材・文/根本美保子)

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『人生の約束』
2016年1月9日(土)より全国東宝系にてロードショー

監督:石橋冠
出演:竹野内豊、江口洋介ほか
配給:東宝
2016/日本映画/120分

公式サイト:http://www.jinsei-no-yakusoku.jp
©2016「人生の約束」製作委員会

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髙橋ひかる(たかはし・ひかる)

2001年滋賀県生まれ。2014年、第14回全日本国民的美少女コンテストにてグランプリを受賞。「チオビタ・ドリンク」「代々木ゼミナール」「co・op」(日本生協連)のCMで注目を集め、『人生の約束』でスクリーンデビュー。髙橋ひかる2016年カレンダー発売中(ハゴロモ)。

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