夏果のイチジクがおいしい理由

撮影:田中雅也
イチジクといえば夏の終わりから秋に出回る果物というイメージですが、じつは、夏にとれる「夏果」の味こそ格別! 夏果がなぜおいしいのか、果樹研究家の大森直樹(おおもり・なおき)さんに教えてもらいました。

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■夏に実る「夏果」。おいしいのはなぜ?

鉢で育てることができ、手入れが簡単で、受粉樹も不要。しかも短期間(植えつけから約2年)で初収穫が見込めるイチジクは、家庭栽培にとても適した果樹です。
果実には2種類があり、1つは、前年に伸びた枝に初夏から盛夏にかけて実る「夏果」。もう1つは、春から伸びた新しい枝に、晩夏から秋にかけて実る「秋果(あきか)」です。特においしいといわれるのは夏果で、これは、秋までにできる花芽が冬を越し、じっくり時間をかけて育つためと考えられます。出荷用の生産が少なく、青果売り場に果実が出回ることが少ないので、育ててこそ味わえるおいしさです。
イチジクは品種によって、夏果専用、秋果専用、夏果秋果兼用があり、夏果を楽しむなら夏果専用か夏果秋果兼用を選ぶ必要があります。おすすめは、果実が大きい‘バローネ’、蜜が多い‘カドタ’、後味がさっぱりとした‘ドウロウ’など秋果もとれる品種。イチジクには多くの品種がありますが、日本で流通しているものはごく一部。レアな品種を選べることも、自分で育てる楽しみの一つなのです。

■知ってる!? イチジクは「一果一葉」

果樹のなかでも、特に実つきがよいイチジク。その旺盛な実りっぷりは「葉1枚に対して果実が1個できる」といわれるほどです(ただし、株の状態や栽培環境などの条件によって異なります)。しかも、1本の枝に時間差で次々と完熟していくので、長い期間にわたって、果実を楽しめるのも魅力です。
■『NHK趣味の園芸』2017年11月号より

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