栄養価が高いのに食べやすい! サラダケールにブームの兆し

撮影:福田 稔
「栄養価は青汁用の品種と同じ。でも、従来のものより食べやすい」と評判のサラダケール。アメリカでのブームが日本にも上陸し、各種苗会社から続々と新品種が登場。おいしい食べ方と、上手な育て方をトキタ種苗の森山みど玲(もりやま・みどり)さんに聞きました。

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■1 株が大きくなる品種は株間をあけて育てる

葉をかき取って収穫する品種は、株が大きく育ちます。品種にもよりますが、株間は40cm以上と十分に確保しましょう。株間が狭いと日当たりや風通しが悪くなって生育が悪くなり、病気や害虫も発生しやすくなります。

■2 タネまき・植えつけの直後から害虫防除

キャベツの仲間なので、アオムシやコナガ、ヨトウムシ、アブラムシなどの害虫がよくつきます。タネまき・植えつけの直後から防虫ネットをトンネルがけして、被害を防ぎましょう。特に葉がフリル状になっている品種にアブラムシがつくと、収穫した葉を洗っても、ひだの内部に入り込んで取り除けず、悪戦苦闘します。初期の防除がおすすめです。

■3 株が大きくなる品種は苗を作ろう

株が大きくなる品種をタネから育てるなら、あらかじめポリポットにタネをまき、苗を作ってから植えると失敗が少なくなります。苗を育てている間も、害虫防除に努めましょう。

■4 追肥・土寄せを定期的に行う

株を大きく育てる品種は生育期間が長いため、追肥を行わないと肥料切れを起こして葉数が増えず、収穫量が少なくなってしまいます。植えつけの3週間後から月に1回、30〜40g/㎡の化成肥料(N-P-K=8-8-8)を追肥し、同時に土寄せをして株のグラつきを防ぎましょう。

■5 春まきでは「催芽」させてからタネをまく

タネまき前に、あらかじめ少しだけ根や芽を出させておくことを「催芽(さいが)」といいます。春まきでは、まだ気温が低い2〜3月がタネまき適期となるため、催芽させておくと発芽しやすく、発芽のタイミングもそろいやすくなります。
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