船江恒平六段が語る 師匠とのぶつかり稽古

撮影:藤田浩司
『NHK将棋講座』で4月から講師を務めている船江恒平(ふなえ・こうへい)六段。師匠の井上慶太九段との思い出を語りました。

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小学5年生のときに井上慶太九段に弟子入りしました。奨励会に入るためにはプロ棋士の門下生になる必要があります。
将棋界では師匠が弟子に直接将棋を教えることは珍しいとされています。手取り足取りではなく、自分で考え、悩まなければ本当の力がつかないとされているからでしょうか。
しかし、自分は奨励会の級位者のころから数え切れないほど指していただきました。同じ加古川市内に住んでいて、ふだんからお会いする機会も多く、礼儀作法や将棋に対する考え方にも多大な影響を受けました。
奨励会の在籍期間が長く、師匠にはとても心配をかけてしまいました。四段昇段の報告ができたときは本当にうれしかったです。いまでもその瞬間のことはよく覚えています。
■『NHK将棋講座』2017年5月号より

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