野趣あふれる雰囲気が魅力! プチロックガーデンをつくろう
- ニリンソウなどの山野草を使うと、よりナチュラルな雰囲気に。撮影:成清徹也
石を組み合わせてワイルドな空間を楽しむロックガーデン。難しいと思われがちですが、意外と簡単。小さなスペースで、両手で持てる程度の石を使えば、短時間ででき上がります。そろそろ暖かくなって、庭仕事を始めたいころ。ロックガーデンにチャレンジしてみませんか。ガーデンデザイナーの玉崎弘志(たまざき・ひろし)さんに、ロックガーデンの特長と、手軽につくるポイントを教えてもらいました。
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■ロックガーデンは植物が元気に育つ環境
ロックガーデンは、石を組み、その間にできたすき間に植物を植えてつくる庭。野趣あふれる雰囲気が魅力です。
メリットは石が地中の温度をコントロールしてくれるので、夏と冬の地温が適温に安定することです。組んだ石は、夏は夜に冷え、冬は日中に温まり、翌日にもその温度が残ります。そのために、日中も地温が安定しやすくなるのです。山野草など夏場に弱い植物にも元気に育つ環境になります。
また、根に必要な水と空気が通りやすくなります。石と石の間に根を伸ばすことで、根の生育に欠かせない、水と空気を十分に吸収できるのです。
■デッドスペースや小さな空間が見違える
植える植物は環境に合うものならお好みでかまいません。ただし、石の間の植物は植え替えがやりにくいので、草丈の低い宿根草で横に広がるものを選ぶとよいでしょう。成長すると、石が草花に覆われてナチュラルな岩山の風景になります。
場所は広くなくても大丈夫です。半日陰のデッドスペース、玄関先など小さな空間でも見栄えよくつくることができます。石を積むことで、垂直面と平面で見え方が異なり、また視覚いっぱいに広く見え、狭いスペースでもボリュームある風景を楽しめます。
■20cm程度の石を階段状に組むと簡単
手軽につくるポイントは、石の大きさと組み方。石は両手で持ち上げられる20cm程度のサイズが扱いやすいでしょう。
組み方は階段状にします。石を垂直に積むのは難しく、慣れないとくずれることがありますが、2〜3段程度の階段状にすると安定します。1㎡程度のスペースなら、初めてでも3時間程度でできるでしょう。石はセメントなどを使わず土で固定するので、やり直したり、元に戻したりの作業も簡単です。
■『NHK趣味の園芸』2017年3月号より
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■ロックガーデンは植物が元気に育つ環境
ロックガーデンは、石を組み、その間にできたすき間に植物を植えてつくる庭。野趣あふれる雰囲気が魅力です。
メリットは石が地中の温度をコントロールしてくれるので、夏と冬の地温が適温に安定することです。組んだ石は、夏は夜に冷え、冬は日中に温まり、翌日にもその温度が残ります。そのために、日中も地温が安定しやすくなるのです。山野草など夏場に弱い植物にも元気に育つ環境になります。
また、根に必要な水と空気が通りやすくなります。石と石の間に根を伸ばすことで、根の生育に欠かせない、水と空気を十分に吸収できるのです。
■デッドスペースや小さな空間が見違える
植える植物は環境に合うものならお好みでかまいません。ただし、石の間の植物は植え替えがやりにくいので、草丈の低い宿根草で横に広がるものを選ぶとよいでしょう。成長すると、石が草花に覆われてナチュラルな岩山の風景になります。
場所は広くなくても大丈夫です。半日陰のデッドスペース、玄関先など小さな空間でも見栄えよくつくることができます。石を積むことで、垂直面と平面で見え方が異なり、また視覚いっぱいに広く見え、狭いスペースでもボリュームある風景を楽しめます。
■20cm程度の石を階段状に組むと簡単
手軽につくるポイントは、石の大きさと組み方。石は両手で持ち上げられる20cm程度のサイズが扱いやすいでしょう。
組み方は階段状にします。石を垂直に積むのは難しく、慣れないとくずれることがありますが、2〜3段程度の階段状にすると安定します。1㎡程度のスペースなら、初めてでも3時間程度でできるでしょう。石はセメントなどを使わず土で固定するので、やり直したり、元に戻したりの作業も簡単です。
■『NHK趣味の園芸』2017年3月号より
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