黄金比率で住所を書こう

美文字ピラミッドの終盤「メリハリ編」、その第1段は、文字の大きさにメリハリをつけて文字列を美しく見せる技です。日本書道教育連盟認定・書道師範の髙宮暉峰(たかみや・きほう)さんは、「ひらがな・カタカナを漢字より少し小さめに書くとバランスよく見えます」とアドバイスします。文字列を美しくする「黄金比率」を学んで、年賀状の宛名を美しく書いてみませんか?

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■文字列を美しくする「黄金比率」

漢字に対するひらがな・カタカナの大きさには、バランスよく見える比率があります。漢字を10とすれば、ひらがなは7、カタカナは8。この「10:7:8」が、文字の大きさの黄金比率です。
文字の大きさは、文章の中の重要度にも比例します。漢字はそれ自体に意味があり、重要な言葉に使われることが多いので、大きく。カタカナはそれより小さいけれど、固有名詞が多い(=見慣れない言葉である可能性が高い)ので、やや大きく。ひらがなはそれよりも小さく、特に助詞などは小さめに書く。これが基本です。重要な情報を大きく、そうでない情報を小さく書くと、内容を理解してもらいやすい文字列になるのです。下の例を見て、黄金比率のバランスをつかんでください。


■黄金比率で住所を書く

住所を書くときも、「漢字:ひらがな:カタカナ=10:7:8」の黄金比率が役立ちます。
住所ならではのポイントは、数字が多いこと。番地は、地名より小さく書くとバランスがよくなります。マンションなどの部屋番号は、重要度が高いので大きめに。また、「○○県△△市」は、固有名詞である「○○」と「△△」を大きめに、「県」と「市」は小さめに書きます。

■『NHKまる得マガジン “美文字ピラミッド”で学ぶ ペン字レッスン』より

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