パンジー&ビオラ、ありがちなお悩みを解決!

8号鉢に7ポットを配置。晩秋なら詰め気味に植えてもよい。撮影:サトウ ノブタカ
「花がかわいい」「丈夫で育てやすい」「春まで長く咲く」。視聴者アンケートで寄せられたパンジー、ビオラが好きな理由です。今シーズンはどんなふうに植えてみようか、あれこれ思いを巡らせている方も多いのでは? 園芸家の上田広樹(うえだ・ひろき)さんに、パンジーとビオラを育てる際にありがちな疑問を解決していただきました。

* * *

Q1 器のサイズに対して株の数や詰め具合は?
A1 寒い時期はやや詰め気味でもOK
例えば、8号鉢(24cm)なら3株といった具合に、器と株の割合は株の成長を考えてすき間を設けるのが基本。10月の暖かい時期から植えつける場合は、あけたほうがよいでしょう。
ただ寒くなる時期から植える場合、土の表面が隠れる程度に詰めてもかまいません。パンジー、ビオラは、11月中旬〜3月上旬の寒い時期は成長がゆるやかです。すき間を設けると、3か月前後すき間の表土が目立つこともあります。
Q2 根鉢はどのくらいくずしても大丈夫?
A2 1/3程度までOK
「根鉢は一回りくずして植える」とよくいわれますが、パンジー、ビオラは寒い時期に1/3ほどにくずしても、ダメージが出にくい植物です。ただし根鉢をくずすのは、根詰まりしていたり、器のスペースに収めたりするための作業。必ず行うものではありません。
Q3 植えつけ後の刈り込みはOK?
A3 寒くなったらNG
最近、パンジー、ビオラの苗は10月早々から出回るようになりました。気温がまだ高い時期に購入して、株が徒長してしまった場合、10月中旬くらいまでに刈り込みを行えば枝数がふえ、1か月前後で再び花が見られます。成長が早く、芽吹きやすいので、刈り込んでも大丈夫です。
日中の気温が20℃以下になる11月中旬ごろには、成長がゆるやかになります。寒くなってから刈り込むと、成長せずに長期間花を見られないこともあります。
■『NHK趣味の園芸』2016年11月号より

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