見た目に変化はないけれど……アブラムシの被害とは?

ダイコンの葉裏に群生するアブラムシ。撮影:上林徳寛
アブラムシはどんな被害を及ぼすのでしょうか。野菜の見た目に変化はないように見えます。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに教えてもらいました。

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アブラムシは、植物の葉や茎の汁を吸います。寄生されると植物の生育が悪くなり、だんだん草勢(そうせい)が弱ってきます。ウイルスの媒介者でもあり、汁を吸われた傷口からウイルスが入り込むとウイルス病にかかることがあるので、注意が必要です。ウイルス病になると、葉に緑の濃淡ができる、葉が細く縮れる、果実が腐るなどの症状が現れます。ウイルス病は治らないので、被害にあった株は処分するしかありません。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年8月号より

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