中国料理に欠かせない調味料たち

コクのある黒酢あんをかけたシンプルな酢豚。レシピはテキスト、もしくは放送をご覧下さい。撮影:岡本真直
『NHK きょうの料理ビギナーズ』2月のTV放送のテーマは「おうちで極上! 中国料理」。そこで、中国料理に欠かせない調味料を高木ハツ江さんが紹介します。(料理監修:パン・ウェイ)

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■味が決まる! 黒酢

うるち米(精米)からつくられる米酢と異なり、もち米からつくられる中国の黒酢は、豊かな香りとコクが特徴。料理に使うと、グッと本格的な味になります。アミノ酸が豊富に含まれ、代謝を高めたり、消化を助けたり、疲労を回復させる効果があるとされています。「にんにくの黒酢漬け」は黒酢のおいしい利用法としておすすめ。清潔な保存瓶に薄皮をむいたにんにくを入れ、黒酢をヒタヒタに注ぎ、常温で約1か月間漬ければ完成。そのまま食べるほか、刻んであえ物の薬味にしたり、漬けた黒酢をギョーザのたれにしたりと、使い方はいろいろです。

■中国の万能料理酒、紹興酒

中国を代表する醸造酒で、主原料はもち米と麦こうじ。芳じゅんな香りとまろやかな味わいです。中国料理では、肉や魚のくさみを取り、うまみを引き出すために下味に使ったり、合わせ調味料に加えて香りやコクをプラスしたりと、万能に使われます。紹興酒は料理用としてよりも、飲用として売られていることが多いので、店頭では酒類売り場で探すとよいでしょう。紹興酒が手に入らない場合は、酒で代用できます。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2016年2月号より

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