悪酔いしない日本酒の飲み方

撮影:宗田育子
「二日酔いになる」と思い込んで、日本酒をシャットアウトしてしまう人はいませんか? 「それはあまりにももったいない! 飲み方のコツを知れば、悪酔いすることなく、日本酒を楽しむことができます」とアドバイスするのはエッセイストで酒ジャーナリストの葉石かおり(はいし・かおり)さん。そのコツとは?

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その鍵となるのが“和らぎ水”です。和らぎ水とは、日本酒と一緒に飲む水のこと。特別なものではなく、一般的なミネラルウオーターで十分です。飲み方に特に決まりはありませんが、日本酒と同量、またはそれ以上飲むことが悪酔いを防ぐ要(かなめ)となります。
日本酒と温度が違いすぎると味わいを感じにくくなるので、冷酒には氷なしの冷水、燗酒にはさ湯といったように、酒と和らぎ水を同じ温度にするのがおすすめ。一緒に水を飲むことで、胃腸におけるアルコールの吸収速度が緩やかになり、肝臓の負担を軽減できます。また、アルコールの利尿作用によって脱水症状に陥りやすくなる体への水分補給にもなります。
よいことずくめの和らぎ水ですが、酒を飲みすぎれば元も子もありません。適量を守りましょう!
取材協力:浅部 伸一(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科講師)
■『NHKまる得マガジン きょうから飲み方が変わる! 日本酒のいろは』より

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