若手小説家が「植物部」結成！　羽田圭介さんへのお祝いはあの観葉植物

観葉植物好きの若手小説家さんが、「植物部」なるものを結成して定期的に集まっているらしい!?　そんなウワサを聞きつけ、みなさんにお集まりいただきました。
やってきたのは、植物愛好家の間でワンダーランドといわれている「オザキフラワーパーク」。広い店内を見て回り、それぞれが気に入った植物を購入します。果たして4人はどんな植物を選ぶのでしょうか。本稿では、第153回芥川賞を受賞した羽田圭介さんへのお祝い選びの様子をレポートします。

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加藤千恵さん（以下：加藤）　羽田君のお祝いどうする？　今、住んでるところはあまりスペースがないらしいよ。
藤野可織さん（以下：藤野）　あえて置き場所に困るくらい大きいのはどう？（笑）
青山七恵さん（以下：青山）　この前、羽田君にメロンを送ろうとしたら、置く場所がないからって断られたよ（笑）。だから、小さな多肉植物とかがいいかもね。
藤野　そこにあるサボテンみたいなのかわいい！　色がきれいだね。
加藤　よくわからない形してる〜。
村田沙耶香さん（以下：村田）　渋くて変わってるの喜びそう。鉢の雰囲気も合ってるね。
加藤　じゃあ、羽田君へのお祝いは、このユーフォルビア・SP.に決定！

■それぞれの植物選び。向こうから声かけられる

加藤　「植物部」に入って初めて園芸店に買い物に行ったとき、みんなから「植物に声かけられるよ」って言われたけど、私、声かけられたことまったくないんだよね。
藤野　私も声かけられないから、「ヘイヘイ」って自分から行っちゃう。
加藤　そのとき買ったパキラも完全にお見合いスタイルだったなぁ。誰にでも育てられるはずの植物なのに、水をやりすぎて枯らしてしまい……。それ以来、私、「妖怪パキラ殺し」って呼ばれてる（笑）。もうすぐ引っ越すんだけど、今日は新居のベランダに置く植物が欲しいな。
村田　あ、ドラセナちゃん発見！
加藤　幹の曲がり具合がいいね。さっき見かけたフィカスと並べて考えようかな。
村田　私はこのランが気になるなぁ。でも、私も植物よく枯らすから「死神」って呼ばれてるし……。
青山　あ！　私、今、声かけられてる気がする。あの柱サボテンに！
藤野　大きくてかっこいいよね。
加藤　この子が部屋にいたら、同居してるって感じがするかも。
藤野　私も大きなサボテンがちょっと気になるなー。
青山　西向きのベランダに置いても大丈夫かなぁ。でも、うちには大きすぎるかな。
藤野　あそこに、もうちょっと小さいサイズのがあるよ。
青山　それならいけるかも。（店員さんに）すみません。このサボテン、ベランダに出しても大丈夫ですか？
〜店員さんに育て方を質問。一年中ベランダで育てるのは難しいと説明を受ける〜
青山　そうですか……。ベランダに置きたかったので迷いますね。
藤野　私、ホワイト・ゴーストを買いたい気持ちもあるんだけど、この柱サボテンも切り口の星形がかっこよくて惹かれるなぁ。

■ちょっと遅れて羽田圭介さん到着！

羽田圭介（以下：羽田）　遅くなりました！
村田　これ、芥川賞のお祝いだよー。
羽田　ありがとうございまーす。おおっ、これいい！　下が白っぽくて、上がちょこっと緑なところが、映画の「マッドマックス」っぽいね。上にイモータン・ジョーたちが住んでる楽園があって、下の方は水がたれれてくるのを待ってる、って感じ？
村田　羽田君、変な形のが好きだから喜んでくれるかなと思って。
羽田　いろいろな要素が一つに組み合わさっているところがいいね。
※加藤さん、村田さん、藤野さん、青山さんは、自分たちにどんな植物を選んだのでしょうか。続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK趣味の園芸ビギナーズ』2015年10〜12月より