切ったアボカドが未熟だった! そんな時はこう使おう

だしの効いた汁物とベストマッチ。撮影:馬場敬子
フルーツなのか野菜なのか、不思議な存在のアボカド。クリーミーなコクと食感で人気の食材の一つですが、選び方、使い勝手がわからないとの声をよく聞きます。買ったのにカチカチの未熟、なんてことありませんか?
「そんなときは、みそ汁や炒め物に入れてみてください。じゃがいものように表面はトロ〜、食感はホクッとしておいしいですよ」
そう教えてくれたのは、料理研究家で管理栄養士の関口絢子(せきぐち・あやこ)さん。アボカドを温かい料理に使うという驚きの提案ですが、加熱することによって青くささが和らぎ、食べやすくなるのだそう。
食卓に上り始めたころは、切ったものに、ただしょうゆをつけて食べるくらいでしたが、それは過去の話。中国料理のピリ辛味や、だしの効いたみそ汁、コンデンスミルクなど、味のしっかりしたものと意外と相性がいいのです。
でも、“森のバター”と呼ばれるほどの脂肪分があり、果物にしてはエネルギーが高め。そこがちょっと気になる、なんて言っていたら、「アボカドの脂肪分は主にオレイン酸で、悪玉のコレステロールを減らす効果もあるんですよ」と関口さん。さらに抗酸化作用のあるビタミンEや、β - カロテンも豊富で、女性には特におすすめの食材とか。栄養効果を考えると、一日に半個分のアボカドを食べれば十分だそうです。毎日アボカド、食べたくなりますね。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2015年9月号より

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