盛りそばをきれいに食べるには

イラスト:加納徳博
暑い夏には冷たいそばを食べる機会が増えがち。盛りそばをきれいに食べるためのポイントを東京都港区でテーブルコーディネートとフラワーアレンジメントの教室「Briller」を主宰する浦濱マリ(うらはま・まり)さんに教えてもらいました。

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盛りそばを食べるときには、そばが乾いてしまわないうちにササッと食べてしまうこと、そしてそばの盛り方に注目すると、そばがからまずきれいに食べられます。そばの盛り付け方は大きく分けて「山盛り」と「平盛り」の2 種類。いずれも、盛り付けの終わりの部分から取るとよいでしょう。
「山盛り」のときは山のてっぺんで、「平盛り」のときはざるの右端手前が多いです。このときに注意するのが、そばを一度に大量に取ってしまわず、一口で食べられる分だけを取るということ。目安は「うどん3本、そば6本」といわれています。もしそばがからんでしまったときには、箸を少し立て気味につまむと取りやすくなります。
そばがきれいに取れたら、次は食べ方です。まずはつゆに付けずにそばだけを食べ、そば自体を味わいましょう。次はつゆにつけます。つゆにはそばの1/3ほどだけをつけると、そば自体の味が感じられます。すするときは、程よい大きさで音をたててすすり、鼻から抜けるそばの香りを楽しみましょう。そばちょこは手に持って、口の近くまで近づけて食べると、つゆがはねません。薬味は好みですが、一度に入れず、少しずつ入れて味の変化を楽しんでもよいでしょう。ざるに残った短いそばもきれいに食べて完食です。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2015年8月号より

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