見た目に涼やかな熱帯スイレンでクール・ガーデニング

熱帯スイレンは水面から花茎を伸ばして咲くのが特徴。薄紫色の花弁と萼(がく)裏の濃紫色のコントラストが美しい‘ムラサキシキブ’。ムカゴでふえるムカゴ種。撮影:竹前 朗
猛暑のなか、透明感のある涼しげな花を絶え間なく咲かせる熱帯スイレン。最近は小型の苗もふえ、草花感覚で手軽に楽しめるようになりました。この夏は熱帯スイレンで、クール・ガーデニングを楽しみましょう。スイレン育種家の佐藤泰弘(さとう・やすひろ)さんは、「簡単で場所をとらない栽培法で、もっと多くの人にスイレンを楽しんでもらいたい」と語ります。

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熱帯スイレンの花色は、人気の青紫系をはじめ、白、黄、ピンク、オレンジ色、赤などバリエーション豊か。葉の縁のギザギザや個性的なマーブル模様の葉があるのも、熱帯スイレンの特徴です。
暑さに強く夏から秋まで絶え間なく花を咲かせるのも魅力の一つ。朝に開花して午後3時くらいに花を閉じ(一部夜咲き種もある)、一つの花が3日間咲き続けます。
熱帯スイレンは環境適応力にも優れ、器の大きさに合わせて株や花の大きさを変えてくれます。大きな器で育てれば豪華な花が、小さな器で育てれば小ぶりの可憐な花が楽しめます。スイレン鉢を置くスペースがない人も、ガラスの器やコップで、室内でも気軽にスイレンの栽培が楽しめます。
ムカゴでふえる種類(ムカゴ種)が多く流通するので、ムカゴを採取して株をふやす楽しみもあります。
※詳しい育て方やたくさん咲かせるコツはテキストに掲載しています。
■『NHK趣味の園芸』2015年8月号より

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