三尺ササゲで仕立てるのれん風グリーンカーテン

長さ180cm以上の支柱をしっかり組んで、さやの重みを支えましょう。
今や夏の風物詩となった、野菜のグリーンカーテン。この夏は少し趣向を変えて、長〜いさやのぶら下がる三尺(さんじゃく)ササゲでのれん風に仕立ててみませんか? たくさんのさやがさらさらと揺れて、見た目も涼しげですよ。園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんが提案します。

* * *

ササゲの完熟した豆はお赤飯などでおなじみですが、やわらかい若ざやも食べられます。見た目が似ているインゲンと混同されることがありますが、中南米原産でインゲンマメ属のインゲンに対して、ササゲはアフリカ原産のササゲ属。ササゲの仲間のなかでも特にユニークなのが、長さ60cmほどにもなる「三尺ササゲ」です。愛知県や岐阜県などで主に栽培され、「十六(じゅうろく)ササゲ」とも呼ばれます。
暑さを好むので、夏野菜の植えつけが一段落した6月ごろにプランターに直(じか)まきして、盛夏から秋にかけて収穫を楽しみます。病害虫に強く丈夫で育てやすいですが、タネや子葉(しよう)が鳥の好物なので、タネまき後は寒冷紗(かんれいしゃ)や防虫ネットで覆って対策しましょう。つるやさやの重みを支えるために、支柱とネットをしっかり設置するのもポイントです。最盛期には長〜いさやがたくさんぶら下がります。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年6月号より

NHKテキストVIEW

NHK趣味の園芸やさいの時間 2015年 06 月号 [雑誌]
『NHK趣味の園芸やさいの時間 2015年 06 月号 [雑誌]』
NHK出版 / 669円(税込)
>> Amazon.co.jp

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム