煮物のお皿はどこ? 持ってよい器は? 配膳のギモン

イラスト:加納徳博
配膳のとき、「お茶碗(わん)が左、お椀(わん)が右」は基本です。では、煮物のお皿はどこに置けばよいのでしょうか。テーブルコーディネート教室を主宰する浦濱マリ(うらはま・まり)さんに聞きました。

* * *

お膳の並べ方は「手に持つ頻度が高いものをいちばん手前に置く」と考えましょう。まず箸をいちばん手前に置き、ご飯茶碗と汁椀が最前列になります。ご飯は左に置きますが、理由は2つです。1つは昔から日本は主となるものを左に置く左上位の考えから、もう1つは日本人の多くは右利きで箸を右に持つため、ご飯が左のほうが食べやすいから、と覚えましょう。
煮物の器はご飯茶碗の後ろ、左側に置きます。煮物はご飯や汁物ほどではないですが、手に持って食べることもあるので手に取りやすい左側に置きます。そして、手に持たない平皿や大皿は煮物の右側もしくは後ろ側に置きます。
では、そもそも手に持ってよい器とそうでない器の区別はどうつけるのでしょうか。
判断の基準は手のひらサイズより大きいか小さいかです。煮物や酢の物、しょうゆの小皿など副菜の入った手のひらより小さい器は持ち上げて食べます。しょうゆの小皿は、手に持たないとしょうゆが飛び散ることもあるので、手で持って食べることをおすすめします。しかし、焼き魚やお肉など主菜の入った平皿や大皿は持ち上げません。例外として丼や重箱などは手のひらより大きいですが、持ち上げてもOKです。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2015年4月号より

NHKテキストVIEW

NHKきょうの料理ビギナーズ 2015年 04 月号 [雑誌]
『NHKきょうの料理ビギナーズ 2015年 04 月号 [雑誌]』
NHK出版 / 514円(税込)
>> Amazon.co.jp

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム