今年で"生誕"400年 京都で生まれた「琳派」って何?

『ノジュール1月号』(JTBパブリッシング)775円+税(購読料金1年7980円+税)

 左に雷神、右に風神が描かれた二曲一双の屏風『風神雷神図屏風』。歴史や美術の教科書などで、一度は目にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。

 この屏風の作者である俵屋宗達(生没年不詳)や、同時期に活動した本阿弥光悦(1558〜1637)は「琳派」の祖といわれます。琳派、といった字面を見ると「狩野派」「土佐派」のような師弟関係で画風が継承される派閥だと思われがちですが、実際には宗達、光悦らの影響を受ける複数の芸術家たちによって展開された日本美術のスタイルを指します。表現する手段は絵画にとどまらず、書、陶器など、琳派とされる芸術家はさまざまな作品を残しています。

 50代からの旅と暮らし発見マガジン『ノジュール』1月号の大特集は「じっくり味わう 冬こそ京都」がテーマですが、今年は光悦が京都・鷹峯に芸術村を開いてからちょうど400年ということもあり、琳派に多くのページが割かれています。たとえば、「"琳派をめぐる"モデルプラン 東山編」では、今秋、『風神雷神図屏風』を展示予定の京都国立博物館(東山区)をスタート地点として、東山地区の寺院・美術館を訪れるコースを提案。伏見城落城で自刃した武将たちの血が残る「血天井」を持つ養源院(同)は、彼らへの供養のために描かれたといわれる宗達の屏風が展示されており、頂妙寺(左京区)は作品だけでなく宗達のものといわれる墓も境内に存在します。

 もちろん、本号では琳派だけでなく京都のさまざまな名店・宿を掲載。「京の暮らしの雑貨」というコーナーでは、祇園のアンティークショップ・昂kyotoの店主・永松仁美さんが選ぶ、京都市内のお店で販売される雑貨を紹介しています。金網つじ(東山区)で取り扱うランプシェードや篁(たかむら、同)の本塗り漆箸など、日常生活で使える逸品を計11品、掲載していますので、京都でお買い物をする際の参考になりそうです。

 本号もう1つの特集は、「八重山の島時間」と題し、石垣島、波照間島などの沖縄・八重山列島を紹介。『ノジュール』を片手に、冬ならではの美しさがある京都、そして気候も人もあたたかい八重山を訪れてみてはいかがでしょうか。


【関連リンク】
50代からの旅と暮らし発見マガジン『ノジュール』
http://www.nodule.jp/

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