転職チャンスの35歳 動くべきか、動かざるべきか?

35歳のチェックリスト (光文社新書)
『35歳のチェックリスト (光文社新書)』
齋藤 孝
光文社
799円(税込)
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 社会人において「35歳」とは、転職の選択肢が狭まる限界の年齢と言われています。しかし、人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社が運営する人材紹介会社集合サイト「エン転職コンサルタント」が行なった最近の調査では、通説とは異なった結論が導き出されております。

 同サイトでは、転職コンサルタント329名を対象に、2014年の転職市場予測「ミドル層の求人動向」についてアンケート調査を実施。その結果、72%の転職コンサルタントが「ミドル層への求人は増加する」と予測したのです。その理由は、「ロストジェネレーション世代の育成不足などから即戦力への期待がある」から。

 これまで35歳で終焉を迎えつつあった転職でしたが、今後はチャンスとみて、積極的に動いてみるのもいいかもしれません。

 一方、35歳という年齢をこう考える人もいます。

 明治大学文学部教授の齋藤孝氏は、自著『35歳のチェックリスト』のなかで、「『自分が今いる場所で、今やれることをやる』ことでしか、突き抜けることはできないとわかってくるのが、35歳くらいからだと思う」と語っています。その上で、「最近、何かをあきらめましたか?」と読者に問いかけています。

「あきらめる」という言葉にはギブアップするという負のイメージが強いですが、実は仏教用語から来る「明らめる(=明らかに見きわめる)」という意味もあるのだとか。


「たとえば、私たちは思い通りにならないことがあると、くよくよしたり、不満を言ったりしますよね。そこには、なんとかして自分の思い通りにできないか、という思考があります。思い通りにしたいと考えるから苦しむのです。

 思い通りにならないことは、思い通りにならないものだと"明らめる"。意に沿わないことも"明らかに見きわめる"姿勢で受け入れようとする。そうすると、それはもう"思い通りにならないこと"ではなくなるのです」(本書より)

 35歳は、そういったものの分別がつくようになる年齢だと、斎藤氏は語ります。

 これから需要の増えそうなミドル層の求人に乗っかるのもいいですし、斎藤氏の言うように"明らめる"ことで、自然の流れに身をませて、心の平和を取り戻すのもいいでしょう。あなたは、どちらの道を選びますか?

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