断捨離よりも「捨てのK点超え」 "ガラーン"インテリアのススメ

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります
『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』
ゆるりまい
エンターブレイン
1,080円(税込)
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 4月からの新生活に向けて、引っ越しシーズンが到来。「断捨離ブーム」が定着して久しいですが、一方で引っ越しを前にものを捨てられずに悩んでいる人もまだまだ多いはず。中には必要ないとわかっていても「ご先祖様の遺品」や「贈り物」などを手放していいものか困ったり、「ものは大切に」と教育されたために、ものを捨てること自体に抵抗感を持っていたりする人もいるのではないでしょうか。

 ゆるりまいさんが描くコミックエッセイ『わたしのウチには、なんにもない。「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』では"なんでもとっておく"母と祖母の影響で荷物がひしめき合う家で育った反動から"物を捨てたい病"を発症した著者が、次第に周囲の理解を経て「なにもものがない家」を作り上げるまでを描いています。その過程のなかで著者が編み出した、ものを減らす方法を一部紹介しましょう。

■バスタオルは、場所をとるし乾くのも遅いから処分。代わりに幅をとらないフェイスタイルを2枚で代用

■用途別に洗剤をもつと物が増えるので、重層とクエン酸で対応

■料理用のボウルやざるは、中サイズのものがひとつずつあれば十分

 このほかにも、震災をきっかけに新居に引っ越しする最中で気づいた「必要最低限の荷物は、元々の十分の一にも満たない」ことや、ただ置いてあるだけのリビングのテーブルを一度撤去してみて、家族の拒否反応がなければ処分する「捨てのK点越え」の方法など、ものをなくす必然性やコツについても触れられています。ものを片付けるのが苦手な人は、本書にある「捨ての快感」を一度味わってみてはいかがでしょうか。

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