「モチのロン」「冗談はよしこさん」... 消えた昭和の"絶滅種"
- 『ニッポン絶滅種辞典』
- 学研パブリッシング
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ドードー、サーベルタイガー、ニホンオオカミ、メガロドン...。これらの動物に共通するのは、既に絶滅してしまい、もう見ることのできないという点です。そんな「絶滅種」は動物だけでなく、私たちの生活や言葉、遊びのなかにもあります。
流行はやがて廃れ、いつしか"絶滅種"となるもの。そんな昭和の日本の「絶滅種」を集めたのが、書籍『ニッポン絶滅種辞典』です。ニッポン放送の「高嶋ひでたけの あさラジ!」の人気コーナーの書籍版で、懐かしく、笑えて、かつ泣けるかもしれない絶滅種が数多く紹介されています。
例えば、「アイムソーリー ヒゲソーリー」「エンガチョー」「冗談はよしこさん」「背後から女子社員の肩を揉む上司」「モチのロン」「余裕のヨッチャン」など。今では恥ずかしく思えるような言葉や行動が、昭和の日本にはありました。
1942年生まれの番組パーソナリティ・高嶋さんにとっての絶滅種は、「三角ベース」や「ドロジュン」「ベーコマ・メンコ」「自転車の三角乗り」。自身が子供のころに没頭した遊びが、現代には残っていないと言うのです。「三角ベース」は、セカンドベースを外した野球のこと。地域によって呼び方が異なりますが、「ドロジュン」は、泥棒と警察にわかれて遊ぶ「ドロケー」「ケードロ」のことです。高嶋さんが子供のころは、外で遊ぶ子どもが多かった時代。子供の遊び場は、今ではすっかり屋内が中心となってしまいました。
オリコンが発表した『2013年上半期流行語大賞』では、「いつやるか?今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「アベノミクス」「激おこプンプン丸」などが上位をしめています。今の流行も、いつしか"絶滅種"として懐かしく思える日が来るのでしょうか。