週刊ダイヤモンドが創刊100周年を記念して電子コンテンツを展開!
小学館の雑誌『小学三年生』、『小学四年生』が2013年3月号をもって休刊したのはまだ記憶に新しいと思われます。出版不況によって、何十年も続いてきた人気雑誌が休刊や廃刊を迎えてしまうことに寂しさを感じる方は多いのではないでしょうか。しかし、そんな出版不況の日本でも100年以上の歴史を持ち、現在も発行を続けている雑誌がいくつかあります。
いちばん古いのは明治20年8月に創刊された『中央公論』、次に明治28年11月創刊の『週刊東洋経済』、そのあとは『新潮』、『婦人画報』、『婦人の友』と続きます。そして今年の5月、『週刊ダイヤモンド』が創刊100周年を迎えました。大正2(1913)年5月10日に月刊誌として産声を上げた同誌は、数値主義と客観主義を核とした新しいビジネス誌として、大正デモクラシーの影響化で民主主義・自由主義的な思想が強まっていた国民に受け入れられました。
そんな長い間愛されている『週刊ダイヤモンド』が、5月13日に発売される創刊100周年記念号を皮切りに誌面を刷新し、新連載を開始するとのこと。小説家・池井戸潤さん待望の最新経済小説『銀翼のイカロス』や、中日ドラゴンズ前監督・落合博満さんのビジネスリーダー論『采配 【第二幕】 勝負を見極める眼力』など、充実した内容となっています。
さらに、新たな時代のニーズに応えるために、最新のニュース記事をオンラインで配信する電子版『デイリー・ダイヤモンド』も創刊するとのこと。同電子媒体は、速報性の高いニュースを本誌に先駆けて毎日配信する読者限定プレミアムサービスで、誌面には載せきれなかった情報も多数配信するそうです。『週刊ダイヤモンド』の定期購読会員と書店等で最新号を購入した人は、ユーザー登録をすれば、5月31日まですべての記事を無料購読できるようなので、経済に新たな切り口を求めている人はアクセスしてみると良いかもしれません。
新しい切り口と、発想が常に求められる雑誌の世界。『週刊ダイヤモンド』は100周年にして新たなコンテンツ提供という試みを実施しましたが、こうした挑戦的な取り組みが主要経済誌として長い間愛され続けている由縁なのかもしれません。
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