「ラテン流」健康の秘密は月の光にあった?

月と農業―中南米農民の有機農法と暮らしの技術
『月と農業―中南米農民の有機農法と暮らしの技術』
ハイロ・レストレポ リベラ,福岡 正行,小寺 義郎
農山漁村文化協会
2,469円(税込)
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 ダンスに音楽、ライフスタイル......「ラテン」と言えばどこか健康的で陽気なイメージを浮かべる人は多いはず。そんなラテンエリアである中南米は今、健康志向の人たちの間で密かなブームとなっている地域です。巷で話題の「飲むサラダ」と言われる「マテ茶」は、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルなどの南米でのみ生産される非常に栄養価の高いお茶。コーヒーと紅茶に並んで世界三大飲料とも呼ばれています。

 他にもラテンアメリカが由来の健康商品は多数販売されています。例えばメキシコ原産でほとんどが天然のハーブで作られた頭髪用石けん「エスピノ」。市販のシャンプーとは違い成分のほぼ100パーセントがアロエやカモミールなどでできているため、化学薬品に頼ることなく自然の力で髪にハリやコシを与えるのだとか。

 そんなラテン流の自然派健康商品を支えるのは現地の自然環境や農業です。書籍・『月と農業 中南米農民の有機農法と暮らしの技術』はラテンアメリカに暮らす農民の伝統的農法と暮らし方の知恵を素朴な絵で紹介する一冊。

 書籍内では特にラテンアメリカの農畜産、加工、食品、健康などが月の満ち欠けである「月齢」とどのような関わりがあるかという視点から描かれたもの。例えば、現地では月の満ち欠けによって伐採する木材の品質が異なると言われており、自然の恵みが最も生きるタイミングで素材を得るため、木を一本切るにも月齢を見ながらその時期を見定めていたのだそうです。

 話題のラテンアメリカ流の自然派健康商品。それらが生まれる過程には実は月の光が大きく関係していたのかもしれません。

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